Diary

2020-08-31 18:00:00

以前、好きなことからまなぼう!というお話をしました。

でも…好きなこと、ないんだよねぇ…というお子さん、

いらっしゃるのではないでしょうか。

 

好きなことがあるとどんな良いことがあるでしょうか…

例えば、

 一人で遊んでいてくれる。

 好きなことをきっかけに、次のステップに進める。

といったことがあると思います。

 

今回は、後者について、考えてみます。

 

まず、好きなこととは何でしょう?

 

 おもちゃ?

 タブレット?

 本?

 

うーん…こういうものには、興味を示さないんだよね…

 

では、こんなことはどうでしょうか?

 

 動くものを見る?

 指をコキコキ鳴らす?

 大きな声を出す?

 ひとりごとを言う?

 汗びっしょりになるまで動く?

 ぴとっと人にくっつく?

 

ついついしていることってありますよね。

 

周りが困ってしまう場面もあるかもしれませんが、

本人が「快」の情動で行っている行動であれば、

嫌ではないことだと思われます。

 

例えば、「動くものを見る」。

あるお子さんと外を歩いているときのこと。

「ち バイバイ!」「ろ バイバイ!」と言っていました。

はて…?何のことかとお子さんの視線を追ってみると、

車のナンバープレートのひらがなでした。

すぐさま、そのお子さんよりも早く「も バイバイ!」と言ってみると、

「え?」という表情をしながらも、

その後は、同じことを言っていることがわかったのか、

ニコニコと何回かこの会話ターンを繰り返しました。

 

一見すると、一人遊びに「見える」「聞こえる」ことに、

パートナーが入り込んでみる。

そうすることで、「同じものを見れた!」「同じことを言った!」

と共同注意の場面が生まれます。

 

このような遊びを繰り返すうちに、

子供達はパートナーのやっていることに興味をもち、

「一緒にやってみたい!」「誘われたらやってみようかなぁ!」

と思い始めます。

 

繰り返しになりますが、

大切なのは【その行動が「快」】かどうかです。

「快」の情動でしている行動であれば、

巻き込まれる価値があると思います。

 

そして、くらしの中で子供の視線を感じたら、チャンス。

今度は、子供を私達のストーリーに誘ってみましょう。

 

前述のお子さんの場合も、Oleaでのくらしの中で、

巻き込まれる時間をたくさんつくるようにしています。

なので、ちょっとした時間にさりげなく新たな教材を進めてみても、

くらしの流れを止めることなく、スムーズに取り組むことができています。

 

200816ひも通しの手元.png 

(物に対する興味も増えています。)

 

 

お互いのストーリーに触れたり、誘ったり。

このようなことを継続することで、

ある程度の時間、集中できるものが見つかるのではないかと

思っています。

 

たくさんのおもちゃに囲まれる前に、

まずはお子さんの好きなことを一緒にやってみると

人への興味も広がり、

その先のきっかけづくりにも乗ってきてくれると思います。

 

Oleaでは、来室して30分程度、「リラックスタイム」として、

お子さんの好きなことをする時間をつくっています。

 

ごっこ遊びをしたり、お茶を飲んだり、

言葉遊びをしたり、ゴロゴロしたり、テレビをみたり…

必ず、パートナーは同じ時間を過ごすようにしています。

 

ここでのやりとりが、その後のプログラムの進行にも

とても大切だと感じています。

 

是非是非、パートナーが子供達に巻き込まれてる姿を

見に来てください。

2020-08-30 18:00:00

前回の記事に引き続き、

当教室で実施した研修について、お伝えします。

(当教室での新型コロナウィルス感染防止対策を施し、

 研修を実施しています。

 

2回目は、研修生とのことです。

 

研修2日目に「生活スキル」について、

研修生と具体的にディスカッションしました。

 

場面によって必要な生活スキルは違うのか…

どうしたら生活スキルは身につくのか…

どんな場面で生活スキルは身につくのか…

 

その人の「生活」の背景(習慣)によっても、考え方は違います。

しかし、共通することもたくさんありました。

 

個別で、集団で、成長過程で、それぞれ育む生活スキルがあり、

適切な場面設定が必要であること(必然性)を確認しました。

 

さらに、子供達の食事をイメージして、食事バランスを考えながら

メニュー開発をしてもらい、実際に料理。

 味付け、色合い、調理方法など、早速プログラムに取り入れました。

子供達も「おいしいね!」と大好評。

 

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研修の感想から…(抜粋)

◯ 卒後や学校以外の公共機関での生活スキルもそうだが、

 家庭での生活スキルも重要視しなければならないと強く感じた。

◯ 印象に残ったキーワードは「ストーリー」と「バウムクーヘン」である。

◯ 子供の成長の捉え方として、無理強いしたり、急いだりせず、

 本当に身についたか、

 人や場所などの環境が変わってもそれができるのか、

 じっくり確かめることを意識すると、

 バウムクーヘンのように、変わっていないように見えても

 ゆっくりじっくり大きくなっていくことが成長であること。

 

感想から、Oleaが大切にしていることを

感じとってくれたことがわかり、うれしく思います。

 

今後も、もっともっと私達のConceptが

みなさんに伝わるようにいろいろな形で発信し続けます!

2020-08-29 18:00:00

8月中旬の2日間、研修生がやってきました。

その時の様子を2回に渡ってお送りしたいと思います。

(当教室での新型コロナウィルス感染防止対策を施し、

 研修を実施しています。)

 

1回目はお子さんの様子。

 

1日目は、通室しているお子さんにも協力していただき、

研修生にOleaを感じてもらいました。

 

さてさて、初めましての人と、

お子さんはどのように距離を詰めていったでしょう…

 

まず、自己紹介をしてもらうと、

聞いてはいるけど視線は向けない状況…(照れている?)

正対しないところからちらちら様子を確認。

 

大好きなおもちゃのカタログを

やや離れたところから見せるなど、

物を介してコミュニケーションを始めました。(声も小さめ)

 

相手が応じてくれることがわかり、

自分も伝えたいことであふれるのに合わせて、

じりじりと物理的にも距離を詰めていきました。

相手に見やすいようにカタログの向きを変えたり、

少しずつ関係性が変わっていくことが、

環境にも表れていました。

 

200818 dialy用.png

 

ただ…人との距離感をつかむことはまだ難しい様子。

大丈夫!と思うと近づきすぎてしまうことも…

適切な距離感で人と関わることができる力を

つけていきたいです。

 

 

いつものOleaにいつもと違う人がいる…

 

そんな状況でも、いつも通り過ごせたり、

ちょっぴりいつもと違う行動をしてみたり…

 

環境として、物理的に外でのプログラムに取り組むとともに

「人」も環境として、変化を時々つけることも

子供達の身につけた力を確認する良い機会だと感じました。

2020-08-28 18:00:00

Oleaでは、毎回プログラムの様子を

電子連絡帳と映像で保護者の方にお伝えしています。

あわせて、プログラム終了後、保護者の方々と

映像を見ながらのフィードバックを大切にしています。

 

IMG20200827191921.jpg

 

そのフィードバックの時のお話です。

 

これまで、フィードバックの時間は

 早くその場から…

といった様子のお子さんが、

ここ何回か「おはなしー」と言いながら、

保護者がいらっしゃる前から椅子に座って待っていました。

 

そして、フィードバックがはじまり、

そのお子さんがじーっと見つめてきます。

 

パートナー:ねぇ、〇〇さん、すごくこっち見てるけど、

      〇〇さんが今日がんばっていたことをお話して、

      「すごいね」って褒めているんだよ。

      「こんなに頑張ったんだよ」って、

      お父さん、お母さんと一緒にビデオ見ながらお話しているんだよ。

お母様:そうだよ、「〇〇がこんなこともできるんだ、すごいなぁ」って

    お話していたんだよ。

    お家でもやってもらおうと思っているんだよ。

お子さん:…(ホントかぁ…?)

 

と、怪訝な表情をしつつも、一応は安心した様子。

その後は表情も緩み、いつもは一足先にお父様と車に向かうのですが、

この日はご家族一緒に「さようなら」ができました。

 

お子さんは、本当によく聞いていて、わかっているなぁと

ご家族へのフィードバック時に感じます。

 

自分自身も思い返せば、

三者面談や個人面談は、本当に嫌な時間でした。

 

まず、褒められることは一つもなく、

家で親からのお説教をもらう原因にしかならないもの。

苦痛を引き起こす、厄介なものでした。

 

このお子さんも私と同様、これまでの経験から、

 自分の親がフィードバックを受ける(悪い話を聞かされる…のか⁉)

  → 低い声色で残念だと話(お説教)をされる…のか⁉

   → ガッカリされて、雰囲気が悪くなる…のか⁉

というふうに、

フィードバックを感じ取っていたかもしれません。

 

しかし、フィードバックの場が、

 褒めてもらえる場

 居心地の悪くない場

ということがわかったことにより、

私たちに対する安心や信頼が深まり、保護者の方々に、

 伝えてほしい!

 話してほしい!

 聞いてもらいたい!

という気持ちが芽生え、

その時間の心地よさを感じられるようになったのだと思います。

 

だからこそ、「おはなしー」と座ってフィードバックの時間を

待っている(少しは楽しみにしている?)ようになったのかもしれませんね。

 

聞いていて…いいんだよね…?

いいんだよ!一緒に話そう!伝えよう!

2020-08-27 18:00:00

「できる」ことを増やすってどういうことでしょうか…?

 

Oleaでは、「できる」を「選択肢」として捉えています。

どういうことかと言うと…

 

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これは、あるお子さんが自分で用意した箸とフォークです。

 

◯大好きなきゅうりはフォークで食べたい。

(食べやすさと刺した時の感触が良いのでしょう)

◯その他は箸で食べたい。

 

ということで、2つの道具を自分で用意しています。

 

箸も使える、フォークも使える、スプーンも使えるという中から、

箸とフォークを用意。(しかも自分だけ。他の人は箸のみ用意してくれました)

もちろん、箸できゅうりも食べることはできますが、

ここは本人の「この道具を使いたい」気持ちを大切にしています。

 

ある日は、リクエストでハッシュドビーフをつくったところ、

みんなにスプーンとフォークを用意。

(この日は、パートナーがアシスタントになるくらい、

 ほぼ自分で料理を進めていました)

※Oleaでは、子供達とくらしをともにする大人をパートナーと呼んでいます。

 

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メニューを見て、使いやすい道具を出す。

よく見て感じて考えていますね!

 

食事の際に、効率的に道具を使うには、箸、フォーク、スプーンなど、

それぞれ使えるスキルを獲得していることが前提となります。

それぞれのスキルを育むことは、子供達の効率的な道具の選択につながります。

 

 

このことは食事の場面だけではありません。

みなさんも普段の生活の中で自然に「選択」して行動していると思います。

 

例えば…

◯洗濯機のコース選択(お急ぎコース?毛布コース?)

◯掃除用具の選択(掃除機?乾拭き?水拭き?)

◯衣服の選択(半袖?長袖?)

などなど…

 

Oleaでは、使えるスキルをたくさん増やし、

それらの中から効率の良いものを選択し、

効率的に使えるようになることを目指しています。

たくさんの「できる」(=選択肢)を増やし、効率的に使える力を一緒に育みませんか?

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