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以前、好きなことからまなぼう!というお話をしました。
でも…好きなこと、ないんだよねぇ…というお子さん、
いらっしゃるのではないでしょうか。
好きなことがあるとどんな良いことがあるでしょうか…
例えば、
一人で遊んでいてくれる。
好きなことをきっかけに、次のステップに進める。
といったことがあると思います。
今回は、後者について、考えてみます。
まず、好きなこととは何でしょう?
おもちゃ?
タブレット?
本?
うーん…こういうものには、興味を示さないんだよね…
では、こんなことはどうでしょうか?
動くものを見る?
指をコキコキ鳴らす?
大きな声を出す?
ひとりごとを言う?
汗びっしょりになるまで動く?
ぴとっと人にくっつく?
ついついしていることってありますよね。
周りが困ってしまう場面もあるかもしれませんが、
本人が「快」の情動で行っている行動であれば、
嫌ではないことだと思われます。
例えば、「動くものを見る」。
あるお子さんと外を歩いているときのこと。
「ち バイバイ!」「ろ バイバイ!」と言っていました。
はて…?何のことかとお子さんの視線を追ってみると、
車のナンバープレートのひらがなでした。
すぐさま、そのお子さんよりも早く「も バイバイ!」と言ってみると、
「え?」という表情をしながらも、
その後は、同じことを言っていることがわかったのか、
ニコニコと何回かこの会話ターンを繰り返しました。
一見すると、一人遊びに「見える」「聞こえる」ことに、
パートナーが入り込んでみる。
そうすることで、「同じものを見れた!」「同じことを言った!」
と共同注意の場面が生まれます。
このような遊びを繰り返すうちに、
子供達はパートナーのやっていることに興味をもち、
「一緒にやってみたい!」「誘われたらやってみようかなぁ!」
と思い始めます。
繰り返しになりますが、
大切なのは【その行動が「快」】かどうかです。
「快」の情動でしている行動であれば、
巻き込まれる価値があると思います。
そして、くらしの中で子供の視線を感じたら、チャンス。
今度は、子供を私達のストーリーに誘ってみましょう。
前述のお子さんの場合も、Oleaでのくらしの中で、
巻き込まれる時間をたくさんつくるようにしています。
なので、ちょっとした時間にさりげなく新たな教材を進めてみても、
くらしの流れを止めることなく、スムーズに取り組むことができています。
(物に対する興味も増えています。)
お互いのストーリーに触れたり、誘ったり。
このようなことを継続することで、
ある程度の時間、集中できるものが見つかるのではないかと
思っています。
たくさんのおもちゃに囲まれる前に、
まずはお子さんの好きなことを一緒にやってみると
人への興味も広がり、
その先のきっかけづくりにも乗ってきてくれると思います。
Oleaでは、来室して30分程度、「リラックスタイム」として、
お子さんの好きなことをする時間をつくっています。
ごっこ遊びをしたり、お茶を飲んだり、
言葉遊びをしたり、ゴロゴロしたり、テレビをみたり…
必ず、パートナーは同じ時間を過ごすようにしています。
ここでのやりとりが、その後のプログラムの進行にも
とても大切だと感じています。
是非是非、パートナーが子供達に巻き込まれてる姿を
見に来てください。