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先週のできごとですが、ブルーベリー狩りに行ってきました。
今回のテーマは、
◯ 季節を味覚で感じること。
◯ 力の調整をしながらブルーベリーの実を「つまむ」こと。
◯ Oleaの外でも場に適した態度をとること。
日々のOleaでの生活の力試しという位置づけで、出かけました。
もちろん、新型コロナウィルスや熱中症対策を万全に行い、
保護者同意のもとでの出発です!
みかん狩りの経験のあるお子さんだったので、
「夏はブルーベリーがおいしい季節」
「みかん狩りは、冬になったら行こう」
ということを伝え、納得。
そして、「いっぱい採って(摘んで)帰るよ!」と、意気揚々!
結果としては、この夏の酷な暑さにめげそうになりましたが、
それぞれの場面で、自分なりの楽しみを見つけながら、
夏の思い出づくりができたのではないかと思います。
今回設定したテーマに沿って、
このお出かけを振り返ってみたいと思います。
◯ 季節を味覚で感じること。
残念ながら、口にすることはできませんでしたが、
暑い中採るのがブルーベリーということを理解してくれたようです。
ブルーベリーそのものやブルーベリーが木になっている様子が
あまり見慣れないもの(未知との遭遇?!)、ということもあるせいか、
今回は味覚を感じることは難しかったです。
ちなみに、後日、「またブルーベリー狩りに行こうね!」と。
何か、おもしろいことを見つけたようです…
〇 「つまむ」こと。
Oleaでも、必然性のある手指を使うプログラムを多く取り入れています。
例えば、食器運び、盛り付け、洗濯干し、タイピング練習、掃除…などなど。
手指を上手に使うことは、生活スキルの上達にはとても大切です。
ブルーベリーの大きさ、柔らかさなど、つぶれないようにとるには、
必然的に力や動作の調整をしなくてはなりません。
一緒にでかけたお子さんは、上手に親指と人差し指を使って、
やさしくとることができました。
しかも、お土産用の容器を見ると、大きな粒ばかり!
暑かったせいか、とてもすばやい動作で摘んでいましたが、
その中でも、目も手も効率的に使っていることがわかりました。
◯ Oleaの外でも場に適した態度をとること。
「暑い、車(涼しいところ)に行きたい」、
「汗…たくさんだから、お風呂に入りたい」と言いながらも、
農園の方に「おはようございます」「さようなら」
「ありがとうございました」「またね」と、あいさつができました。
また、農園に来ていた女の子に「こんにちは」と声をかけ、応じてくれるとお互いにっこり!
ほほえましかったです。
さらに、帰りに外食しました。
そこでも、Oleaでの食事場面と同じように、
みんなでそろって「いただきます」をして、
みんなが食べ終わるまで、「おいしかったねー」などの
感想を言いながら待つことができました。
食事の途中も、初めての場所の椅子とテーブルでしたが、
食べやすいように椅子の位置を自分で調整していました。
そして、こぼれてしまったり、口のまわりについてしまったりした時にも、
さっと拭いていました。
総じて、日々のくらしの経験がバッチリ生かされた一日でした。
Oleaでは、お子さんの課題に合わせて外出プログラムを行っています。
それまでのプログラムで育んだ力の定着をチェックしたり、
ご家庭での課題と同じ状況下での対応方法を、一緒に考えるためです。
改めて、今回の外出プログラムを通して、感じたこと。
子供達の中にも当然のことながら、くらしの流れが備わっており、
不快でいっぱいにならないよう、自らうまく乗りこなす場面が、
日常の中にとてもたくさんあるということ。
これからも、日常の場面を自然に乗りこなせる術が身につくよう、
Oleaの中でのプログラムをつくっていきたいと思っています。