Diary
パートナーのつぶやき…ごはんとみそ汁②
みなさん、こんにちは。
くらしのまなび舎Oleaの竹内です。
昨日に引き続き、Olea定番メニューのみそ汁についてお話します。
いろいろな具材で試しましたが、料理をはじめたばかりのお子さんには、このお麩とわかめの乾物みそ汁がおすすめです。
調理台に写真のように材料を並べます。
普段は、お麩とわかめはチャック付きビニール袋に入れて、そのまま並べています。
子どもたちは、チャック付きビニール袋を開けることは簡単ですが、意外と閉めることが難しいようです。
指先の感覚を上手に使う良い練習なので、あえて使用しています。
だしは、たくさん入った容器から必要な量を入れることをやってみましたが、これが難しい…
容器をひっくり返してザーッと入れてしまったり…
そこで、使いきりの分包タイプを今は使用しています。(5人分くらいまでは1包使い切りです。だしの濃さについてはご愛敬…味噌の量で塩分を調整しています。)
これはこれで、袋をこぼさないようにちょっとずつ開けるのが難しかったりするのですが、その部分はパートナーがアシストして、お子さんはこぼさないように鍋にだしを入れることに集中。
視線が鍋に注がれると、だしもこぼれずに入っていきます。
袋の中が空っぽになったことを目と指先で確認して、くちゃっと丸めてごみ箱へ。
だしの扱いひとつとっても、たくさんの目の動き、手の動き、力の調整がありますね。
いろいろな場面で目や手や力の練習をして、身についてきたら、料理に使える食材もさらに豊かになっていきます。
さて、つくり方。
いたってシンプル。(そんなつくり方…とご指摘をいただきそうですが、お子さんが可能な限り自分で、安全においしく料理できる方法です。このあたりも、お子さんのくらす力が向上すれば、もっと料理方法が広がります!)
・材料を調理台に並べる。
・だし→お麩→わかめを入れる。
・計量カップで測りながら、水を入れる。
・みそを入れる。
・火にかける。
・ふつふつするまで、みそを溶かしながらかき混ぜる。
はじめはパートナーが材料の準備をするのを見ていたお子さんが、次第に自ら「次はみそ汁ね!」と準備をするようになってきました。
だし、お麩、わかめは、鍋に入れたら、その都度、入っていた袋を捨てたり、しまったりしています。
調理台の上をきれいに使う練習でもあります。
お麩は「今日は何人?」と質問し、「1人2つだから…」と子どもたちが考えながら入れていきます。(生きた算数!)
わかめは、袋の中から「このくらい」と見本を見せ、手探りで同じくらいの量をつまむ練習をしています。
感覚をたよりに見た目と同じくらいの量を考えて取り出す…
大人でも難しいですが、斜め上を見ながら、指先に集中して取り出しているお子さんもいます。
乾物みそ汁のメリットは、水を入れるまで、もしも量を間違えてしまっても、やり直しがきくこと。手が汚れないこと。
汚れたらすぐに手を洗ったり、洗った手の水分をよく拭きとる練習中のお子さん向けです。
次に、水を計量して鍋に入れていきます。カップの目盛を見ながら水をゆっくり入れて、一度平らな調理台で量を確認してから鍋へこぼさないように入れています。
ここは、0か100かではできない作業…
お子さんたちはそれほど好きな場面ではありません。
「中庸」を覚える良い場面です。
最後に、鍋をコンロへ。
「火=怖い」というイメージは大きいようで…(安全のためには良い意識です。)
「火事だ!」と大騒ぎしていたお子さんも、パートナーとなら「安全に」使用できることがわかってきて、近くで火が点くのを見ることができるようになってきました。
同時に湯気に「熱い熱い」と言っていたお子さんも、熱くないようにする方法を身につけたようで上手にかき混ぜています。
Oleaが、お子さんとの料理で大切にしていることは3つ。
◯おいしいこと!
◯安全なこと!
◯プランが見渡せること!
昨日と今日、お話ししてきたごはんとみそ汁では…
◯おいしいこと!
ごはんとみそ汁は、お子さんにとっても身近なもの。
その身近なものを、自分で食材の姿を変化させながら「おいしいもの」にしていく経験は、食に対する興味の広がりの入り口です。
◯安全なこと!
みそ汁は、火にかけるまでの工程を調理台で行うことで、「火=怖い」お子さんが安心して、料理に取り組むことができます。
◯プランが見渡せること!
みそ汁は、材料の準備から火を入れるところまでの工程を、10分程度になるようにし、よどみのない流れをお子さん自身がつくれるようにしています。
Oleaでは、その時そのお子さんがもっている「くらす力」を最大限生かし、道具や工程を工夫し、お子さん自身が「つくった」感をもてるように工夫しています。
ぼくも、わたしも、あなたも、みんなで作ったから一緒に囲める食卓。
うれしいなぁ、楽しいなぁ…そんな気持ちを抱いて「いただきます!」ができるよう、日々のレッスンを行っています。
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