Diary

2022-09-07 18:00:00

パートナーのつぶやき…Olea~2022年夏②

こんばんは。くらしのまなび舎Oleaの五味です。
Oleaの今年の夏のできごとの2回目です。(1回目はこちら)

今日から社長になると宣言したお子さん。
定款を作成した後、社長の見習い修行をすることに。

そこで、この会社の「社訓」をつくり、自らつくった社訓を実現していくことをとおして、社長の見習い修行をしていくことにしました。

パートナーが社訓の原案をつくり、お子さんに提案し、不足事項がないか尋ねると、お子さんはいくつか補足。
そして、検討を重ねた結果、

・礼儀正しく、丁寧な態度を心がける
・臨機応変に行動する
・本気を大切にする

などの社訓が決まりました。さっそくその日のレッスンから実践。

 歩いて出かけた時に、最後まで歩ききったり、
 行き先ややることが変わっても、何事もなかったように対応したり、
 好き嫌いしないで全部食べる、という宣言どおりに食事をしたり、

などなど、様々な場面で社訓を体現しています。
そして、ご家庭ともこの社訓を共有し、何かある時にはお子さんに言葉かけすることで、気づきを促しています。


また、Oleaを応援してくれている社長様にお会いし、名刺交換をしたり、お茶を頂いて歓談したり、といったご挨拶や「礼儀正しく、丁寧な対応」を本物の場面の中で実践。
一つ一つの対応を、ものすごく緊張しながら、自分なりに考えながら、しっかりとやりきっていました。
そして別れ際には、「ぼくが会社をつくったら、副社長として来てもらえますか?」とスカウトまで!

 

あそびの中で作った社訓。
あそびの中で実践していくことで、気づいたら本人のスキルとして、また態度として、身についている、という究極のごっこ遊び。


夏休みは終わりましたが、社長見習いの修行は、まだまだ続きます...

2022-09-03 18:00:00

パートナーのつぶやき…Olea~2022年夏①

こんばんは!
くらしのまなび舎Oleaの五味です。

9月に入り、今年の夏休みも終わりましたが、
Oleaでの今年の夏のできごとをご紹介できればとおもいます。


まずは「会社をつくってみました」というお話。
ある日の朝の会話...

お子さん:今日から、僕は社長になる!
パートナー:えっ?なになに??社長になったの???
お子さん:そう、僕は社長だから。
パートナー:会社つくったの?
お子さん:ううん、まだ…
パートナー:社長になるなら、会社つくらないと…それじゃぁ会社づくりするか!?
お子さん:ホントに?うん、やろう!

ということで、何からやろうかな…と考えたパートナー。
やるならOleaらしく、本物をちゃんとやろう!ということで、
まずは会社の定款をつくることに。

会社の定款のテンプレートをダウンロードして、お子さんと相談しながらつくっていきます。
会社の名前、会社の目的(事業内容)、資本金の額、執行体制などなど...
パートナーが一つ一つの内容をお子さんがわかるように説明し、
お子さん自らタイピングして、会社づくりをしていきます。
これもいいな、あれもいいな...と言いながら考えた会社の事業内容は、なんと17個!

そして、気がつけば2時間が経過し...定款が完成!!
なかなかのクオリティ!
できあがった定款を見返しながら「うちにメールで送っといて!」と満足気なお子さん。
ご両親もご覧になり「すごいのつくったね!」とビックリ!!


でも、これで終わらないのがOlea流。
ならば、この夏は社長としての見習い修行を!
ということで、その模様はまた次回に...

  

2021-12-22 12:00:00

パートナーのつぶやき…もやしを半分に折る

みなさん、こんにちは。
くらしのまなび舎Oleaの竹内です。

Instagramには毎日投稿していましたが、ずいぶんと久々のつぶやきとなってしまいました。
この間、何をしていたかというと…
日々のレッスンに加え、宿泊プログラムの準備や実施、当教室オリジナル「Oleaくらしのアセスメント」のバージョンアップなどなどをしていました。
少し落ち着いたところで、つぶやきます!

無題.jpg

口への取り込みの練習をしているお子さん。
もやしも麺のようにズルっと食べてしまうので、半分に折ってから料理することに。
そうすることで、もやしも取り込みやすくなります。

手本を見せると、『折る』ことは理解し、ポキッと折れる感覚が楽しい様子。
難しかったのは…『半分』に折ること。
1本のもやしを1回折るということも理解しています。

見た目でおおよその大きさや量を把握したりすることは、日常的にもよく使う力ですよね?
料理で言えば、同じ大きさに食材を切ったり、ごはんをよそったり…
もちろんスケールを使えば『同じ』は再現できます。
ちなみに…わたしは日々の食事でスケールを使って、ごはんはよそいません…

Oleaでつけたい力は、お子さんひとりひとりが自分なりに効率よく、生活を豊かにしていく力です。
目分量でできるところは目分量で、計量が必要な時は計量をきちんとする、そういった使い分けができるように、体験的にまなぶのがOleaのまなびです。

2021-10-02 12:00:00

パートナーのつぶやき…調整力を育てる

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みなさん、こんにちは。
ついついつぶやいてしまう、くらしのまなび舎Oleaの竹内です。

写真は、昨日Instagramでご紹介したものです。
https://www.instagram.com/p/CUdqP64tLel/

『どんどん腕をあげているのが写真でも分かります』とのうれしいコメントをいただきました。
ありがとうございます!

さて、この1枚の写真で腕をあげていることがわかったのは、なぜでしょう…?
ひとつは、Instagramを継続的にご覧いただき、一緒に成長を見守っていただいていること。
でも、それだけではないような気がします。
初めてみた方でも感じるのではないでしょうか、こなれ感を。

このこなれ感は、お子さんとものとの距離感からくるのではないかと思います。
この場面では、パートナーはお子さんの動きを誘導していません。
お子さん自ら『やりやすさ』を求めて、環境や動きを調整した結果です。

自然にできるようになったわけではありません。
このお子さんと料理をはじめて1年3か月。
道具の持ち方、ものとの距離感、からだの動かし方などなど、パートナーがひとつひとつガイドしながら、少しずつお子さんに伝えてきました。
お子さん自身でできる部分が増えるにしたがって、パートナーのガイドははずしつつ…
それぞれの行為を覚えて、それらがつながった瞬間、お子さんたちは本当の意味で自分の力でやりはじめます。経験の合わせ技です。
しかも…こんなときは決まって、お子さんたちは、さも前からできていたようにふるまいます。
お子さんが「できたよ!すごいでしょ!」というアピールをしているときは、部分的な『できる』の達成であることが多いです。(これはこれで大事なことですが)
なので、過剰にほめることはせず、さりげなくもっとよくなるアドバイスをするようにしています。
お子さんも、その方が、満足気。

環境や動き、力加減などを自在に操ることも調整力ですが、行為と行為をつなぎ合わせ、自分なりの工夫することも調整力だと考えています。
1対1の『できる』から、つなぎあわせる『できる』へ。
段取り力、思考力、集中力…さまざまな力が育っています。

2021-09-29 12:00:00

パートナーのつぶやき…変化は乗りこなせる!

 みなさん、こんにちは。
くらしのまなび舎Oleaの竹内です。

昨日まで2日に渡って、『変化を乗りこなす』というお話をしてきました。

でも…そんなの無理でしょ…と思われる方もいらっしゃるかもしれません。
それが無理ではないのです。
現在、通室しているお子さんたちも、変化に応じることができる場面が増えてきています。
今までだったら、自分の思い(込み)でやっていることに関して、パートナーに何か言われたら…
すぐにイライラして投げ出していたことも、切り替えて、行動を自ら組み立て直せることが増えています!

ここでのポイントは、『変化に慣れる/耐える』ではなく、『変化を乗りこなす』ことです。
乗りこなすには、周囲の物理的・人的環境の把握、感情のコントロールが大切です。

例えば、料理の工程がわかってきたお子さんがいます。
お子さんが料理の途中で、『あれ?次どうするんだっけ?』という場面になったとき、お子さんはパートナーをちらりと見たり、「なんだっけ?」と尋ねたりすることがあります。
パートナーは、次の行動を言葉や具体的な動きですぐには示しません。
「なんだっけ?」とあえてとぼけてみたり、視線でヒントを伝えたり、お子さん自らが考えて行動してみることを促します。
すると、そうだった!と言わんばかりに、自信をもって行動にうつります。
これが、物理的な環境の把握を広げていくことにもつながると思っています。
また、誰と一緒にやっているのか、困ったら誰に聞こうかなどなど、人的な環境の把握も、お子さんたちのくらしを豊かにする力となります。
さらには、物理的・人的環境の把握をして、いくつかの工程を組み合わせていく経験を重ねることで、感情をコントロールしながら進行する場面が増えてきます。

このような料理場面での物理的・人的環境の把握や感情のコントロールは、日々の生活でも生きてきます。
通室生も、このような経験を継続することで、行動に変化が見られてきました。
以前ならば、何かに取り組もうとしたときに、目に入ったものをすぐに手に取り、どうしてよいかわからなくなる…そしてひとりでイライラ…ということがありました。
今では、取り組む前に、道具などの周りの環境を見まわしたり、「◯◯つくろう!」といったパートナーとの意図の共有ができてから、行動にうつるようになってきました。

ここまできたら、本人も周りも一安心。
変化が起こることを予想したり、変化があったときの対処が、できるようになります。
そうすることで、変化が急にやってきたぞ!と驚かなくても済むようになるので、感情のコントロールもできることが増えてきます。
そんなふうにして、Oleaの子どもたちは、ファジーを楽しみながら、変化を乗りこなしながら、くらす力をつけています。

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