Diary

2021-09-28 12:00:00

パートナーのつぶやき…変化を乗りこなす②

みなさん、こんにちは。
くらしのまなび舎Oleaの竹内です。

昨日のつづき。
『変化を乗りこなす』ことについてお話していきます。

わたしたちのくらしは、過去と同じことやときがあり、ある意味、型にはまった動作を繰り返すことで安定します。
ときに環境の変化があって、それに合わせたカスタマイズをして過ごすこともまぁまぁあると思います。

わかりやすい例としては、旅行なんかがそうですよね。
旅先でもごはんも食べるし、お風呂にも入る。
でも、いつもと違ってすごい品数の食事だったり、温泉でぽかぽかになったり。
これが楽しみなんですよね。
遠くに行かなくても、買い物に行く日行かない日、外食する日、主菜が肉の日魚の日などなど、ご家庭でも日々変化はあるのではないかと思います。

Oleaでのくらしの流れも、プログラムの順番をあえて変えてみるなどのちょっとした変化をつけることで、お子さんたち自ら、自分の知見をカスタマイズしながら、過ごせるようにし、自分のくらしを組み立てる練習をしています。

自分の知見だけでどうにもならない時にどうするか…
知見を増やすことも必要ですし、誰かを頼ることも必要ですし、知見を組み合わせることも必要です。

変化に対し、癇癪を起こしたり、黙って放置したりせず、誰かと一緒に解決してもいいので、楽しみながらまっすぐに取り組む。

Oleaのくらしの中で、子どもたちが「今日はそっちね!」なんてつぶやきながら、目の前のことやその次にやってくることを考えながら取り組んでいく…
そんな姿を育んでいけたらと思います。

2021-09-27 12:00:00

パートナーのつぶやき…変化を乗りこなす①

みなさん、こんにちは。
くらしのまなび舎Oleaの竹内です。

うちの子、変化に弱くって…
日々、変化しないように気をつけてます…
といったお話を聞くことがあります。

そのような日々の変化…乗りこなせるようになったらいいですよね?
レッスンでの様子をまじえながら、2回に渡って『変化を乗りこなす』というお話をしたいと思います。

Oleaは、生活スキルと社会性をまなぶ教室です。
食事を中心としたくらしの流れの中で、コミュニケーションやスキルを育んでいますが、衣食住のことだけをするのではなく、衣食住に関するスキルの支えとなる、ことばやかず、手指の使い方を凝縮してまなぶ時間があります。

物事や方法を始めて覚えるとき、まずは模倣、まねて覚えます。
その場合、ルーティン化、つまり一塊にした型を作って覚えることが、効率的で失敗も少ないやり方かと思います。
Oleaに通うお子さんたちも、そういう機会に触れることが多く、一回経験しただけで、その流れをルーティン化して記憶し、「次は…〇〇、次は…■■…でしょ」と、パートナーと流れをつくっていけるお子さんもいます。


そのようなお子さんが、パズルに挑戦していた時のこと…
(パズルでは、手指の操作性、見る力、思考力、集中力などを育みます)

どんなパズルに取り組んだかというと…
すべて同じ大きさの長方形のピース。
それを縦にしたり横にしたりしながら、イラストを完成させていくものです。
これがなかなか難しい…

ルーティン化が得意な先ほどのお子さんは、ジグソーパズルが得意でスッスッスッと組み立てることができます。
しかし、このパズルはなかなか難しかったようで、イライライラ…
ピースにでっこみひっこみがないので、そのお子さんにとっては手がかりが少なく感じているのでしょう。

「同じ形のピースを縦と横の向きを考えて置かなければいけない」なんて、初めての経験!?
こっちかな?あっちかな?と試行錯誤の末、コツをつかんで完成すると、「できた~」と満足気にニッコリ!

このパズルは、しっかりと絵柄を見て、切片をぴったり合わせていくことが必要です。
その中で「あれ、ピースの向きが違うけど…どうしたらいいかなぁ…」という気づきから、どうするかが問われます。
中には、絵柄を気にせず、ピースを外枠の中に収めることが目的となってしまうお子さんもいますが。
「絵を見てみよう」というと、「えっ…」と困惑顔。

これは、意図の食い違い…
お子さんのゴールは、ピースをきっちり枠に収めること。
パズルのゴールは、絵柄を合わせること。
(このお子さんがジグソーパズルが好きなのは、絵柄を完成することよりも、ピースの形を合わせる気持ちよさが達成感となっているのかな…?)

パズルのゴールに寄せるために、「ヒントだよ」と言って、1か所だけ、縦と横で組み合わせる箇所を手本として示します。
「絵柄を合わせて、外枠の中に収めることが完成形であること。」を確認して、続きにトライ。
そして「ヒントは絵柄にあり」ということを指さしや言葉かけで視線を誘導しながら、完成させました。

その後も時間をおいて、何度かチャレンジしています。
このパズルを通して、パズルにもこんなやり方があるんだ!という今までのパズルに対する自分の中での考え方を変化させたり、その変化を受け入れて見方・考え方の幅を広げていってほしいと思っています。

つづきはまた明日…

2021-09-22 12:00:00

パートナーのつぶやき…おやつからのまなび

IMG20200705102905.jpg


みなさん、こんにちは。
くらしのまなび舎Oleaの竹内です。

写真は『お麩のラスク』。
これ、簡単につくれて、おいしいんです!

Oleaのおやつは、こんな感じ。

「今日のおやつは何?」
「つくれば、あるよ!」

子どもたちが「じゃあ、やってみよう!」となるか、「じゃあ、いいや…」となるか、わかれ道。

Oleaでは基本的に、おやつの時間はありません。
そのくらい、Oleaでの食事を楽しみに、よく食べるお子さんが多いです。

土日や長期休業中などの長めのレッスンの時には、食材に慣れたり、料理への興味を促したり、手指の使い方の練習で、おやつを手づくりすることがあります。
今回は、子どもたちと手づくりおやつについてお話します。

Olea定番のみそ汁の具でもあるお麩。

でも、あまり子どもたちには馴染みのない食材のようです。
料理をする経験がなければ、味噌汁に入れる前は、軽くてかたい、でも、力を入れると崩れちゃう…
みそ汁の中で、ふにゃふにゃもちもちするのは知らないかもしれません。

 

ものの状態の変化や、料理は同じ食材をいろんなに変えることができることに気づいて、料理っておもしろい!おいしいものがまたつくれた!と思ってもらえたら…
探していたら出会ったのが、このお麩のラスク。

材料は、ラスク30個分で、小町麩(焼き麩。味噌汁に入れる麩。)30個、マーガリン30g、砂糖 30gと、子どもたちが数字を意識しやすいように、麩の数、マーガリン・砂糖のはかりの目盛が、同じ「30」で合わせました。

作り方は、とっても簡単!
①マーガリンと砂糖を1つの器に入れ、電子レンジで1分加熱。(砂糖が溶けたらOK)
②①にお麩を入れ、スプーンでまんべんなく絡める。
③天板にクッキングシートを敷いて、重ならないようにお麩を並べる。(冒頭の写真)
④トースターで表面に色がつくまで焼く。(5分もかからない…焦げやすいので、よ~く庫内の様子を観察しながら)途中でひっくり返して両面焼くととってもおいしい!

熱いものを扱うので、「やけどに注意!」ということはもちろんですが、子どもたちは想像以上に慎重です。
普段の料理で、危なくない立ち位置から、料理から上がる湯気や熱気などを経験していることが大きいと思います。
ただ怖がるのではなく、安全に近づくことができるようになることも大切な力ですね。
ものと自分との距離感をはかる練習にもなります。

お麩を数えるのは、数字を実感できる良い経験。
「1、2、3・・・・・30」と1個ずつ数えていくお子さん、10を3回数えるお子さんなどなど、お子さんが数えることができる方法で30になるまで数えます。

味見をして、食べる時に数が減ると「どうして?」という顔をしていることがありますが、これから経験を重ねて、味見分を含めた材料を用意できるようになるといいなぁ、もしくは減ってしまってもそれをうまく分配できる力がつくといいなぁ、と思っています。

計量も数字を実感できる良い経験。少しずつ測るものを入れながら、目盛も見ながら計量するには、とてもいろいろな力が必要です。
まずは、計量って何だろう?ということで、目盛に注目してほしい!パートナーが測るものを入れて「30」になったら、お子さんに教えてもらうということから始めています。
少しずつ増やしたり、急に数字が変わるように増やしたり、デジタル数字への注目度は高いです。

料理の時間としては15~30分くらい。
その中にも実感を伴う、感覚、かず、ことばを育む場面がたくさん散りばめられています。
そのチャンスをパートナーは逃しません。
お子さんの視線がどこにあるか、いつも観察し、お子さんの実感を伴う体験のタイミングをはかっています。
そのタイミングがピッタリと合ったとき、それはそれは良い時間が流れます。

Oleaでは、実感を伴うまなびから、ことばやかずといった認知能力や、社会情動的スキル(最後までやり切る力・人とうまく関わる力・感情のコントロール)を育みます。

Trial Lesson受付中です。
個別に行いますが、オンラインでも受け付けております。
日程が合わない場合は、Contactよりご希望の日時をお知らせください。
(いくつか候補日を挙げていただけるとうれしいです‼)

2021-09-20 12:00:00

パートナーのつぶやき…てまり寿司からのまなび

temarizusi1.1.png

 


みなさん、こんにちは。
くらしのまなび舎Oleaの竹内です。

2日にわたって、うどん打ちからのまなびをお伝えしましたが、今日は『てまり寿司からのまなび』です。

Oleaの食事メニューは、食事バランスを考え、高たんぱく低カロリーメニューでも満足できる!を目指していますが、お子さんの「つくってみたい!」というリクエストに応え、お子さんと一緒にメニューづくりをすることもあります。

ある日のレッスンで、「てまり寿司、食べてみたい」と、つぶやくお子さん。
「今度、つくってみよう!」と応えると、うれしそう。
好きなお料理アプリから食べてみたいものをリクエスト。
(タブレットで遊ぶ時間が長い…とお悩みのご家庭もあるかと思いますが、このような興味やまなびにつながる使い方、いいですね!)

そして、いよいよ、てまり寿司に挑戦!
お子さんと一緒につくったOlea特製の梅酢と梅サワー(梅+氷砂糖+酢)を使って酢飯をつくり、具(ネタ)を用意して…
アプリの手順を思い出して、器用にラップで丸めて満足気。
大好きなマヨネーズもちょっぴりトッピングしながら、てまり寿司の完成!
野菜もモリモリ食べていました。

ちなみに具は、カニカマ、炒り卵、きゅうり、にんじんで、サラダてまり寿司。
彩りがとってもきれい。
その日は、味噌汁と煮物、温かい日本茶も添えました。

おいしい体験はもちろん、てまり寿司からこんなこともまなぶことができました。
それは…

◯二次元(お料理アプリ)から三次元(レシピの再現)での体験
お料理アプリで見知ったことを、実際つくってみた。
そうしたら、できちゃった、おもしろかった、おいしかった。という体験。

◯梅しごとから、物の変化に気づく体験
あのときキレイな緑色でぷくぷくだった梅が、しわしわになっちゃった。
でも、自分でビンに詰めたものが今日の料理になるんだ。という体験。

それぞれの体験では、イメージできることもできないことも、実際にやってみることで、イメージの具体化、手指や道具の使い方、時間の経過とともに物が変化することへの気づき、過去が現在につながっていることをまなぶことができました。
さらに、「食」を題材にしたまなびは、味覚でも感じられるので、印象が深まり、とても効果的です。

このような、実感を伴ったまなびは、心や体に刻み込まれ、周囲の人や物に主体的に関わる力を育むことができると考えています。

Trial Lesson受付中です。
個別に行いますが、オンラインでも受け付けております。
日程が合わない場合は、Contactよりご希望の日時をお知らせください。
(いくつか候補日を挙げていただけるとうれしいです‼)

2021-09-19 12:00:00

パートナーのつぶやき…うどん打ちからのまなび②

うどん~のばす2.png

みなさん、こんにちは。
くらしのまなび舎Oleaの竹内です。

今日は「ストーリー」に注目してうどん打ちを見ていきます。

Oleaでは、打ったうどんはちゃんと1食になります。おやつではありません。
うどんを打たないとごはんがない…
(パートナーにも失敗できない緊張感があったり…)
通室を重ねると、お子さんも、自分も何か参加することで、ごはんができることがわかってきます。
とはいえ、ここにネガティブな要素はありません。
ただ待っていても出てこないというよりも、「つくる」ことのおもしろさに気づきだします。

うどんには「いただきます」までに次のようなストーリーがあります。

・うどんを打つ
・うどんをゆでる
・つけ汁・かけ汁などをつくる
・副菜をつくる
・盛り付ける
・いただきます

それぞれの行動を見ていくと…
「うどんを打つ」と一言で言っても、時間的には生地を寝かす時間もあるので少し時間が空くことがあります。
うどんをゆでながら、汁をつくったり、副菜をつくったり、配膳をしたり…とパラレルに動くこともあります。
上記のようにストーリーを書き出しても、一つずつ上から下に流れるのではなく、それぞれの時間の長短、並行した作業…と食べるまでにはいろんな時間軸を考えながら「いただきます」まで進行します。
まさにプログラミング的思考が生活場面において役立つ場面とも言えます。

さらにうどん打ちを通して、社会情動的スキルである「最後までやりきる力」「人とうまく関わる力」「感情をコントロールする力」のどの力も育むことができると思います。

◯最後までやり切る力
うどんを打つところから「いただきます」まで、時間軸を意識しながら作業内容を理解し進めていきます。

◯人とうまく関わる力
すべてお子さん一人ではできません。
そこで、パートナーとのやりとりやパートナーからのアドバイスを受けてうまく作業が進むようにしていきます。

◯感情をコントロールする力
「おなかすいたー!」と怒るお子さんは一人もいません。
自分も料理に関わることが、おもしろさや期待につながり「快の情動」が保持されます。

Oleaのうどん打ちは、楽しい!おいしい!裏側にしっかりお子さんたちに身につけてほしい力を用意しています。

Trial Lesson受付中です。
個別に行いますが、オンラインでも受け付けております。
日程が合わない場合は、Contactよりご希望の日時をお知らせください。
(いくつか候補日を挙げていただけるとうれしいです‼)

1 2 3 4