Diary
パートナーのつぶやき…変化を乗りこなす①
みなさん、こんにちは。
くらしのまなび舎Oleaの竹内です。
うちの子、変化に弱くって…
日々、変化しないように気をつけてます…
といったお話を聞くことがあります。
そのような日々の変化…乗りこなせるようになったらいいですよね?
レッスンでの様子をまじえながら、2回に渡って『変化を乗りこなす』というお話をしたいと思います。
Oleaは、生活スキルと社会性をまなぶ教室です。
食事を中心としたくらしの流れの中で、コミュニケーションやスキルを育んでいますが、衣食住のことだけをするのではなく、衣食住に関するスキルの支えとなる、ことばやかず、手指の使い方を凝縮してまなぶ時間があります。
物事や方法を始めて覚えるとき、まずは模倣、まねて覚えます。
その場合、ルーティン化、つまり一塊にした型を作って覚えることが、効率的で失敗も少ないやり方かと思います。
Oleaに通うお子さんたちも、そういう機会に触れることが多く、一回経験しただけで、その流れをルーティン化して記憶し、「次は…〇〇、次は…■■…でしょ」と、パートナーと流れをつくっていけるお子さんもいます。
そのようなお子さんが、パズルに挑戦していた時のこと…
(パズルでは、手指の操作性、見る力、思考力、集中力などを育みます)
どんなパズルに取り組んだかというと…
すべて同じ大きさの長方形のピース。
それを縦にしたり横にしたりしながら、イラストを完成させていくものです。
これがなかなか難しい…
ルーティン化が得意な先ほどのお子さんは、ジグソーパズルが得意でスッスッスッと組み立てることができます。
しかし、このパズルはなかなか難しかったようで、イライライラ…
ピースにでっこみひっこみがないので、そのお子さんにとっては手がかりが少なく感じているのでしょう。
「同じ形のピースを縦と横の向きを考えて置かなければいけない」なんて、初めての経験!?
こっちかな?あっちかな?と試行錯誤の末、コツをつかんで完成すると、「できた~」と満足気にニッコリ!
このパズルは、しっかりと絵柄を見て、切片をぴったり合わせていくことが必要です。
その中で「あれ、ピースの向きが違うけど…どうしたらいいかなぁ…」という気づきから、どうするかが問われます。
中には、絵柄を気にせず、ピースを外枠の中に収めることが目的となってしまうお子さんもいますが。
「絵を見てみよう」というと、「えっ…」と困惑顔。
これは、意図の食い違い…
お子さんのゴールは、ピースをきっちり枠に収めること。
パズルのゴールは、絵柄を合わせること。
(このお子さんがジグソーパズルが好きなのは、絵柄を完成することよりも、ピースの形を合わせる気持ちよさが達成感となっているのかな…?)
パズルのゴールに寄せるために、「ヒントだよ」と言って、1か所だけ、縦と横で組み合わせる箇所を手本として示します。
「絵柄を合わせて、外枠の中に収めることが完成形であること。」を確認して、続きにトライ。
そして「ヒントは絵柄にあり」ということを指さしや言葉かけで視線を誘導しながら、完成させました。
その後も時間をおいて、何度かチャレンジしています。
このパズルを通して、パズルにもこんなやり方があるんだ!という今までのパズルに対する自分の中での考え方を変化させたり、その変化を受け入れて見方・考え方の幅を広げていってほしいと思っています。
つづきはまた明日…