Diary

2021-09-24 12:00:00

パートナーのつぶやき…ごはんとみそ汁②

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みなさん、こんにちは。
くらしのまなび舎Oleaの竹内です。

昨日に引き続き、Olea定番メニューのみそ汁についてお話します。

いろいろな具材で試しましたが、料理をはじめたばかりのお子さんには、このお麩とわかめの乾物みそ汁がおすすめです。

調理台に写真のように材料を並べます。
普段は、お麩とわかめはチャック付きビニール袋に入れて、そのまま並べています。
子どもたちは、チャック付きビニール袋を開けることは簡単ですが、意外と閉めることが難しいようです。
指先の感覚を上手に使う良い練習なので、あえて使用しています。

だしは、たくさん入った容器から必要な量を入れることをやってみましたが、これが難しい…
容器をひっくり返してザーッと入れてしまったり…
そこで、使いきりの分包タイプを今は使用しています。(5人分くらいまでは1包使い切りです。だしの濃さについてはご愛敬…味噌の量で塩分を調整しています。)
これはこれで、袋をこぼさないようにちょっとずつ開けるのが難しかったりするのですが、その部分はパートナーがアシストして、お子さんはこぼさないように鍋にだしを入れることに集中。
視線が鍋に注がれると、だしもこぼれずに入っていきます。
袋の中が空っぽになったことを目と指先で確認して、くちゃっと丸めてごみ箱へ。
だしの扱いひとつとっても、たくさんの目の動き、手の動き、力の調整がありますね。
いろいろな場面で目や手や力の練習をして、身についてきたら、料理に使える食材もさらに豊かになっていきます。

さて、つくり方。
いたってシンプル。(そんなつくり方…とご指摘をいただきそうですが、お子さんが可能な限り自分で、安全においしく料理できる方法です。このあたりも、お子さんのくらす力が向上すれば、もっと料理方法が広がります!)

・材料を調理台に並べる。
・だし→お麩→わかめを入れる。
・計量カップで測りながら、水を入れる。
・みそを入れる。
・火にかける。
・ふつふつするまで、みそを溶かしながらかき混ぜる。

はじめはパートナーが材料の準備をするのを見ていたお子さんが、次第に自ら「次はみそ汁ね!」と準備をするようになってきました。
だし、お麩、わかめは、鍋に入れたら、その都度、入っていた袋を捨てたり、しまったりしています。
調理台の上をきれいに使う練習でもあります。

お麩は「今日は何人?」と質問し、「1人2つだから…」と子どもたちが考えながら入れていきます。(生きた算数!)

わかめは、袋の中から「このくらい」と見本を見せ、手探りで同じくらいの量をつまむ練習をしています。
感覚をたよりに見た目と同じくらいの量を考えて取り出す…
大人でも難しいですが、斜め上を見ながら、指先に集中して取り出しているお子さんもいます。

乾物みそ汁のメリットは、水を入れるまで、もしも量を間違えてしまっても、やり直しがきくこと。手が汚れないこと。
汚れたらすぐに手を洗ったり、洗った手の水分をよく拭きとる練習中のお子さん向けです。

次に、水を計量して鍋に入れていきます。カップの目盛を見ながら水をゆっくり入れて、一度平らな調理台で量を確認してから鍋へこぼさないように入れています。
ここは、0か100かではできない作業…
お子さんたちはそれほど好きな場面ではありません。
「中庸」を覚える良い場面です。

最後に、鍋をコンロへ。
「火=怖い」というイメージは大きいようで…(安全のためには良い意識です。)
「火事だ!」と大騒ぎしていたお子さんも、パートナーとなら「安全に」使用できることがわかってきて、近くで火が点くのを見ることができるようになってきました。
同時に湯気に「熱い熱い」と言っていたお子さんも、熱くないようにする方法を身につけたようで上手にかき混ぜています。

Oleaが、お子さんとの料理で大切にしていることは3つ。

◯おいしいこと!
◯安全なこと!
◯プランが見渡せること!

昨日と今日、お話ししてきたごはんとみそ汁では…

◯おいしいこと!
ごはんとみそ汁は、お子さんにとっても身近なもの。
その身近なものを、自分で食材の姿を変化させながら「おいしいもの」にしていく経験は、食に対する興味の広がりの入り口です。

◯安全なこと!
みそ汁は、火にかけるまでの工程を調理台で行うことで、「火=怖い」お子さんが安心して、料理に取り組むことができます。

◯プランが見渡せること!
みそ汁は、材料の準備から火を入れるところまでの工程を、10分程度になるようにし、よどみのない流れをお子さん自身がつくれるようにしています。

Oleaでは、その時そのお子さんがもっている「くらす力」を最大限生かし、道具や工程を工夫し、お子さん自身が「つくった」感をもてるように工夫しています。
ぼくも、わたしも、あなたも、みんなで作ったから一緒に囲める食卓。
うれしいなぁ、楽しいなぁ…そんな気持ちを抱いて「いただきます!」ができるよう、日々のレッスンを行っています。

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2021-09-23 12:00:00

パートナーのつぶやき…ごはんとみそ汁①

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みなさん、こんにちは。
くらしのまなび舎Oleaの竹内です。

Oleaの食事。
子どもたちと一緒につくります。そして一緒に食べます。
基本的にいつもあるのは、ごはんとみそ汁。
子どもたちとごはんとみそ汁について、2回にわたってお話します。

今回は、ごはん。

米のとぎ方は、パートナー試行錯誤を繰り返し…
米に触りながらとぐと、手につくのを嫌がるお子さんが多く…しかも、手を振って取ろうと…散らかります…
それを拾ってくれれば良いのですが…自分の使う場所は、きれいに使う、汚れたらきれいにする意識を育てているところです。

そこで、定着したとぎ方がこちら。
まずは、ざるとボウルを重ね、米を入れます。(計量は練習中)

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【手順】
・米がかぶるくらいまで水を入れる。
・ざるをフリフリする。
・ボウルの水を流す。 ………  これを3回繰り返す

ボウルよりざるの方が高さがあるので、なみなみと水を入れても、米が流れることがありません。
ざるをフリフリするのは、ハンドルを操作する感覚のようで遊び感覚で楽しんでいます。
水を流すとき、はじめは、ざるをシンクにおいてから、ジャーっと流していました。
次第に写真のように、片手でざるを持ち上げて、もう片方の手で水を流すことができるようになってきました。
手の巧緻性アップ!

この後、炊飯器の内釜に、米を入れます。
はみ出さないように慎重に、ざるに残った米や麦も1粒残らず入れる練習を重ね…
力を調整したり、指先を上手に使って、注意深くお釜に移すことができるようになりました。

さらには、ざるについた米や麦を1粒残らず…の練習の成果か、手についてしまった粒も意識して、最終的には内釜の中に入れることができるように!
食べ物を大切にする心や自分の使う場所をきれいに使う意識が芽生えています。

そして、内釜のガイドに合わせて水を入れます。
見るべき目盛を指さしながら、数字(何合入れたか)を伝えると、見ながら水を入れています。
目盛を意識できても、水を入れた容器に水が残った状態で(途中で)止めることがなかなか難しい…
少しずつ傾けながら、力を調整しながら水を入れる練習をしているところです。
水の量をパートナーと確認したら、意気揚々と炊飯器におさめて、スイッチオン。

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おかずができて、テーブルの用意ができたら、ごはんをよそいます。
熱々の湯気のかわし方も上手になってきました。
はじめのころは、炊飯器の外に打ち上げてしまっていたごはんも、上手にしゃもじでよそえるようになってきました。

子どもたちと一緒に料理をしていて思うこと…
液体をちょっとずつ入れたり、食材の硬さに合わせて包丁を入れたり…ということが難しい…
具体的に言うと、計量カップの目盛に合わせて水を入れようとすると水栓レバー全開で、入れすぎると全部捨ててしまったり…
きゅうりを切るのも、肉を切るのも同じ力だったり…
この「中途半端」な状況が苦手です。
0か100か…

これは、力の調整の仕方がわからなかったり、体の動かし方がわからなかったり、気分的にまたは視覚的に中途半端が気持ち悪かったり…理由は様々。
力の使い方や体の使い方がわからなかったら、覚えればよいのです。
Oleaでは、料理の場面でも繰り返しチャレンジしますが、多方面からアプローチ。
リラックスタイムで、体の力を抜くことを練習したり、外を歩くときに体の使い方を練習したり。
中途半端で気持ち悪いと思うことは、気持ちがよく見えたり、感じたりする方を教えます。
(目盛にピッタリ!きゅうりの大きさが同じ!など)

明日は、みそ汁の話をしたいと思います。

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2021-09-17 12:00:00

パートナーのつぶやき…聞いて!聞いて!

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みなさん、こんにちは。
くらしのまなび舎Oleaの竹内です。

レッスンの片付けが終わり、一息ついていたある土曜日の夕暮れ。
電話が鳴りました。
電話の主は、その日の半日レッスンに来ていたお子さんのお母様からでした。

なんだろう…と思いながら、テレビ電話に出ると…

お母様:〇〇(お子さん)が、報告したいことがあるというので、聞いてもらっていいですか?
Olea:はい。〇〇さん、どうしたの?
お子さん:(びっくりしたような、ややきょとんとした表情で)なす、食べた!お蕎麦、食べた!
お母様:お手伝いもして、みんなで一緒にご飯食べたんだよね。
Olea:すごいね!なす、食べたんだ!お手伝いもやって、みんなで食べて…すごいなあ!!エプロンも似合ってるよ!カッコいいよ!!
お子さん:うん…(照れる)ネコ…(エプロンの模様)
Olea:今度、Oleaでも、なすを一緒に食べようね。
お子さん:はい!(きゃはは〜と画面からいなくなる…)

…なんと!
・なすを食べたこと
・家族みんなでそろってご飯(大好きなお蕎麦)を食べたこと
・夕食の準備のお手伝いをしたこと
をお子さん自身が報告してくれたお電話でした。

ごはんの準備、おもしろい!
一緒に「いただきます」で、みんなにっこり!
 いろんな野菜、おいしいかも!
Oleaでの経験がご家庭でも発揮できていることに感動!

その後、お母様から、メッセージが届きました。
「実は、前から、事あるごとに、『電話する!』と言っていたので、ごまかしていたのですが。」とのこと。
「いつでも、いろんな報告お待ちしています!」と返信。

その電話がお子さんの自信につながるのであれば、わたしたちもこの上ない喜びです。
これからもご家族と一緒にお子さんの成長、そしてお子さんの未来を育んでいきたいです。

余談ですが…
この日のこの流れで、お母様とのメッセージのやりとりの中から、
次の生活スキルの目標ができました。
電話をつかえるようになること。

テレビ電話では、自分のしたことを報告してくれました。
お母様もこれから緊急時など、困ったときに自分で電話ができるようになってほしいと望んでいます。
Oleaでの生活の中に「電話」ストーリーを入れ込んだプログラムを、つっくていこうと思います。
さて、どんな仕掛け(必然性)をつくっていきましょうか‼

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2021-09-15 12:00:00

パートナーのつぶやき…『できる』は選択肢

みなさん、こんにちは。
くらしのまなび舎Oleaの竹内です。

「できる」ことを増やすとは、どういうことでしょうか…?
Oleaでは、『できる』を『選択肢』として捉えています。
どういうことかと言うと…

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これは、あるお子さんが自分で用意した箸とフォークです。

◯サラダはフォークで食べたい。
(食べやすさと刺した時の感触が良いのでしょう)
◯その他は箸で食べたい。

という理由から、2つの道具を自分で用意しています。
箸も使える、フォークも使える、スプーンも使えるという中から、自分の分だけ箸とフォークを用意。
(他の人の分は箸のみ用意してくれました)
もちろん、箸でサラダを食べることはできますが、ここは本人の「この道具を使いたい」気持ちを大切にしています。

ある日は、リクエストでハッシュドビーフをつくったところ、自分もみんなもスプーンとフォークを用意。 
メニューを見て、使いやすい道具を出したようです。
よく見て感じて考えていますね!

食事の際に、効率的に道具を使うには、箸、フォーク、スプーンなど、それぞれ使えるスキルを獲得していることが前提となります。
それぞれのスキルを育むことは、子供達の効率的な道具の選択につながります。

このことは食事の場面だけではありません。
みなさんも普段の生活の中で自然に「選択」して行動していると思います。

例えば…

◯洗濯機のコース選択(お急ぎコース?毛布コース?)
◯掃除用具の選択(掃除機?乾拭き?水拭き?)
◯衣服の選択(半袖?長袖?)  などなど…

Oleaでは、使えるスキルをたくさん増やし、それらの中から効率の良いものを選択し、効率的に使えるようになることを目指しています。

たくさんの「できる」(=選択肢)を増やし、効率的に使える力をOleaで一緒に育みませんか?

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2021-09-10 12:00:00

パートナーのつぶやき…手洗いからまなぶ

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みなさん、こんにちは。
くらしのまなび舎Oleaの竹内です。

Oleaでも、新型コロナウィルス感染拡大防止の向けた、手洗い、うがい、換気、分散に取り組んでいます。
『手洗い』はすっかり生活の一部になっていますね。
Oleaでは、教室外から教室内に入るときだけではなく、場面の転換ごと(特に料理中)に励行しています。
さまざまな感染症から守ってくれる『手洗い』。
お子さんたちにもしっかり身につけたい力です。
今日は『手洗い』からのまなびについてお話したいと思います。

感染予防対策の期間が長くなり、お子さんたちもずいぶん手洗いが上手になってきました。
(必然的に練習する機会が増えたと思って、たくさん練習しましょう!)
はじめのころは、指先だけ水をつけて終わり…泡をつけて流して終わり…というお子さんがいました。
手洗いは時間をかけるのが目的でなく、念入りに隅々まで洗った結果、時間がかかるものです。
手洗いマニュアルなどもありますが、お子さんの実情に合わせて、どうやったら手首から指の先まできれいに洗えるように手立てを考えます。

まずは、お子さんが普段どんな手指の使い方をしているか観察。
例えば、あるお子さんの場合…
・指先だけでものを操作していることが多い
・何かを握ったり、体を支えるときに、手のひらが浮いている などなど
手洗い場面を見てみると、手のひらを洗えていませんでした。

その後、手洗いのときに手のひらを洗う練習をして、遊びや学習、料理場面でも手のひらを意識できるように練習を重ねました。
すると、手のひらの感覚を覚えたようで、手洗いはもちろん、他の日常生活動作でも手をうまく使えることが多くなってきました。

Oleaでは、汚れたらきれいにする、衛生を保つためにきれいにすることを大切にしています。
手が汚れたから洗う、料理の前には手を洗うなど、実際の場面で必然性を感じながら行っています。
お子さんたちには、手洗いを通して、またさまざまなプログラムを通して、手にも体にもいろいろな感覚を味わってほしいと思っています。

これらの相乗効果により、手洗いのスキルや他の日常生活動作の向上を図ることができると考えています。
お子さんたちには手洗いの意味である衛生意識も合わせて理解してほしいです。


9月も体験やってます!→Trial Lesson

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