Diary

2021-09-26 12:00:00

パートナーのつぶやき…ファジーを楽しもう!②

みなさん、こんにちは。
くらしのまなび舎Oleaの竹内です。

昨日のファジーの続きです。

ファジーには、あいまいとか柔軟とかいう意味があります。
見通しをもつことは大切ですが、ファジーな部分を受け入れることができることも、くらしを営む上では大切ではないでしょうか。

おうちでも、「あっ、やっぱり予定変更…」ってありますよね?
そんなファジーに応じることができたら…いいですよね!
ご家庭によっては、朝から夜までの予定表をお子さんに提示することがあるかもしれませんが、お子さんが起床時間、食事時間、就寝時間などのおおまかな1日の流れを理解していて、その間は、大人の提案に応じたり、お子さんが提案したり、相談しながら進められたらステキではありませんか!
そのファジーな時間を、お子さんも楽しめるようになったら…すごいことです!

Oleaでは、お子さんから折衝する機会(「これやってみたい!」に極力応える)を設けているので、『次はどんなことが起きるのか』『自分はどのように関わることができるか』じっと大人の様子に耳や目を傾けます。
とはいえ、ピリピリ緊張モードだったり、何かを伺い知ろうとしたりするのではありません。
ごっこ遊びをしたり、好きなテレビ番組を見たりしている時に、なんとなくこちらの様子を気にかけているという感じです。

日常的によくあるのは、ごはんづくり、個別学習や買い物散歩などの後のリラックスタイム。
それぞれが思い思いにのんびりしはじめます。
これもファジーな時間です。

そこで、なんとなく気にしているのは、パートナーたちの会話や動き。
「そろそろごはんの準備を始めよう」「そうしよう」
すると、お子さん、にっこりパートナーたちを見ることがあります。

またあるときは、パートナーが大きめのひとりごと(これもある意味子どもたちを誘う仕掛けです)。
「◯◯の準備しよう!」
子どもたちから視線が注がれ、スッといつの間にか隣にいたりします。
すかさずパートナーから子どもたちに「一緒にやる?」と聞くと「やりたい!」とわくわく感がにじみ出ています。

これは、人への興味やくらしへの関心の賜物。
子どもたちは、本当によく見て、よく聞いて、よく理解しています。
このような、お子さん自身が気づいたり、変化したりすることは、くらしのファジーな時間でこそ、むくむく出てくるように思います。

このように私たちは、Oleaでの生活の流れをつくります。
同時に、子どもたちが興味をもって、いつでも自分からこの流れに入ってこれるようなファジーな時間もつくっています。

Oleaでは、こんなふうに子どもたちがくらしの流れにのったとき、

・気づいたらできちゃった!
・前回おもしろかったからまたやってみよう!

という気持ちと記憶になるように交渉しますが、強制はしません。
このような気持ちを引き出すことが、生活スキルの向上はもちろん、最後までやりきる力を育んでいくと考えています。

残念ながら、即効性のあるやり方ではありませんが、そのぶん時間をかけて、ゆっくりと人と関わる力や感情をコントロールする力を育みながら歩んでいきたいです。
(とはいえ、通室しているお子さんは、半年から1年でこのファジーを楽しむ様子が見られるようになっています。)

みなさんは、ファジーな時間を楽しめていますか…?
私は、のんびりしたり、物事をぼんやり考えたり…
そんなファジーな時間が大好きです!
わたしたちが想像できないほどの刺激にさらされているかもしれないお子さんたち。
短時間でもファジーな時間が楽しめるようになると、本人もご家族も少しずつ肩の力が抜けてくるかなぁと思っています。