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遅めの梅雨明け…やっと、梅漬けから梅干しへ。
(すでにおいしくいただいていますが、もっとおいしくなーれ!)
それにしても、美しい梅ですね!
Oleaでのプログラムは、生活スキルに関することを中心に進めています。
掃除、料理(食事)、買い物…どれもプログラムの中に取り入れています。
では、どのように取り入れているのでしょうか…
キーワードは「必然性」です。
汚れちゃったから、トイレをきれいにしよう。
(きれいに使えるようにすることも大切…)
おなかがすくから、ごはんをつくろう。
ごはんをつくるから、買い物に行こう。
などなど...
切り取り方次第では、
「掃除」「料理(食事)」「買い物」…となるわけですが、
Oleaでは、それぞれのストーリーを大切にしています。
それが、「◯◯だからやろう!」です。
切り取ったコトを絞って、スキルを高めていく方法もあります。
しかし、その前後のストーリーがわかり、
必然性からスキルを獲得していくことが重要だと考えています。
その方が、子どもたちへの定着には、近道だと実感しています。
例えば、「食事」と言っても「食べる」ことだけではないですよね。
自分たちの食事を考えると…
今日は何を食べようかなぁ。
昨日は肉を食べたから、今日は魚かな…
冷蔵庫、何にもないや。買い物行こう。
買ってきたものは、全部冷蔵庫入れよう。
あれ?いっぱいになっちゃうなぁ。整理しないと…
これは常温保存だから、ストック棚に入れておこう。
さーて、つくるぞ!
材料はどのくらい使うかなぁ。
4人分だから、このくらいかな。
残りは冷凍しておこう…
どの順番につくったら、作りたてを食べられるかなぁ。
料理を始めるまでのストーリーって、こんなにある‼
でも、まだ足りないくらい。
この中にもたくさんの「◯◯だからやろう!」が隠れていますね!
一緒に料理をはじめて、3カ月のお子さんのおはなし。
キッチンでのできごとを、毎回とても楽しみにしています。
米をとぐのも初めて!
味噌汁をつくるのも初めて!
もちろん包丁を使うのも初めて!
毎回、そのわくわくどきどきすることに挑戦しながら、
大人のやっていることをずっと見ていました。
一食つくるのに、大人は完成に向けてプログラミングして進めていきます。
(どんな順番で作ったら、時間内に適温のものをつくれるかなぁ???)
その中で、お子さんの興味や課題に合わせて、
考える場面を設定したり、料理に誘っていきます。
この頃では、そろそろ全部できるかなぁというタイミングで、
味噌汁のお椀を調理台に、
お茶碗を炊飯器の近くに、
人数分そっと置いてくれるようになりました。
また、他のお子さんは、大人がキッチンに立って料理を始めることを感じとり、
スッと傍に来て「何からつくろうか」と自然な感じで聞いてくれました。
すごいことだと思いませんか?
どちらも「食事」のストーリーを意識しているからできることです。
基本的には食事は1日3回あります。ご家庭でも、外でも…
毎日、子どもたちが考える場面を設定しようと思えば、
ご家庭でもさりげなく少しずつ進めることができます。
この2つのエピソードにも、
「◯◯だからやろう!」
と考える場面が隠れていましたね。
また、料理は手指をたくさん使います。
(先日はリクエストのタコさんウインナーを
お子さんが私よりも素早く上手に作っていました!)
手先の機能を高めるのに良いトレーニングになります。
さらには、その自分の行為が見た目や味で、
すぐにフィードバックされ、体験が実感として記憶に残ります。
(自分で作った!彩りがキレイ!!おいし~い♪)
そして、「生活」を育むための認知学習も、必然性を大切にしています。
例えば、食品の賞味期限。
賞味期限がいつまでか、表示を見てわかったら、すごいと思いませんか?
どこに書いてある?日付は?などなど...
(まだ期限内だね。食べられるよ!)
パッケージを見て、必要な情報を探して、
日付が読めるようになったり、保存場所がわかったり…
これらは全て生きた学習であり、「生きる力」だと思います。
こうしたことから、Oleaでは「食事」をプログラムに取り入れているのです。
このようにOleaでは、生活スキルを「スキル」として身につけるのではなく、
ストーリーも含めた「くらし」という形での獲得を目指しています。
「くらし」を獲得していく中で、友達や大人との関わりをとおし、
コミュニケーション力や最後までやり切る力などを育んでいます。
「くらし」は何気ないものが、いつでもどこでも教材になります。
日常の「◯◯だからやろう!」を、子どもたちと考えながら生活してみると、
子どもたちへの「くらし」のススメ方が変わりませんか?
Oleaで新しいチャレンジをしませんか?
いつでもこちらから、お待ちしております。