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みなさん、こんばんは。
くらしのまなび舎Oleaの竹内です。
今年も残すところ、あと数日となってきました。
今年はどんな1年でしたか?
Oleaは、これまで大事にしていたことをもっともっとふくらませたり、新しいことにもチャレンジしたりという1年でした。
そんな1年の締めくくりにふさわしいエピソードをご紹介。
あるお子さんのご家族とお話していたときのこと。
「今日の朝、『Oleaは成長する場所だから。絶対休まない!』と、はりきって行ったんですよ」と。
驚くとともにとてもうれしい言葉でした。
お子さんに直接「ココが課題!」とか「これが成長!」など言うことはありません。
お子さんの感覚として、実感として、Oleaに行くと何かが変わる、なんか自信がつく、といったことがあるのかなぁと。
Oleaでは、お子さんと正面から向き合っています。
だからこそ、お子さんからの発信には全力でこたえます。
ともにあそび、ともに食べ、ともに寝て…同じときを過ごします。
ときには、おかしいことはおかしいとしっかり伝えます。
でも、頭ごなしに言うことはありません。
なるべくそのレッスンの中でお子さんの腑に落ちるところまで伝えるようにしています。
とはいえ、次のレッスンに来てくれるだろうか…と心配になることもありますが、意外とお子さんたち納得して来てくれます。
少しの気まずさをもちつつも(これも大事な感情)、自分がどうあるべきかを思考している姿が見られます。
そして、Oleaではその気まずさも思考もなかったことにせず、もう一度ふりかえるようにしています。
決して楽しい時間ではありませんが、将来が変わっていく時間かなぁと思っています。
(中には「Oleaに行きたくない…」というお子さんもいますが、それは素直な感情で、当たり前だと思います。そうなったらどうするか…知りたい方はお知らせください!)
このような向き合い方がお子さんにも伝わっているのならば、それはOleaの思いがしっかり届いている証拠です。
これからもお子さんたちと本気で向き合ってきます!
寒さに体が慣れず、体調を崩さないかと自分自身に自問自答&甘やかし&ごまかしの日々ですが…
みなさま、ご自愛ください。
そして、よいお年をお迎えください。
みなさん、こんにちは。
くらしのまなび舎Oleaの竹内です。
みなさん、今日はどんなごはんを食べましたか?
今回はOleaでも大事にしている『食べること』について書いてみたいと思います。
Oleaのレッスンでは、毎回のレッスンで必ず『食べること』を入れています。
食材の買い出し、料理、配膳、食事、片付けなどなど、何かしらにはお子さんたちは関わります。
みんなで食卓を囲むことは特に大事にしています。
『発達』という雑誌をご存じでしょうか。
最新号は『食べる』ということがテーマ。
そうそう!そうなのよ!と感じたところがあったので、咀嚼して、Oleaの食事の場面を想定しながら、食べるということについて書いてみます。
◯三項関係を育み模倣を引き出す場
三項関係とは、とてもおおざっぱですが…自分(お子さん)と他者(大人)が対象物(もの)に視線や感情などで注意を共有することを言います。
Oleaの食事でもお子さんとパートナーが食卓を囲み、同じものを食べながら共有体験をすることができます。
「これ、にんじんが入っているね!」→「そうだね」、「おいしい!」→「うん、おいしいね」といった同じものを見たり食べたり、共感します。
また、食卓を囲むことで、お互いの食べる様子をモニターすることができます。
パートナーが食べているのを見てお子さんが『そうやって食べればいいんだ!』とマネをしたり、「こうやるといいよ」とパートナーが手本を示し、お子さんがマネをするという模倣も引き出すことができます。
うまくいけば、口の中へと実感としてすぐさま自分の行動のフィードバックができます。
こういったことが、ご家庭、学校、放デイ、療育などの食事やおやつを入れたら1日3回以上まなぶことができます。
◯感覚を養う場
食事は五感を刺激すると言われますが、まさにそのとおり。
見た目、におい、音、味わい、触感、これらを組み合わさることでおいしさにつながります。
Oleaでは、味はもちろんのこと、食材の大きさや固さ、料理の温度などを工夫して、お子さんたちの感覚を刺激しています。
これも…ご家庭、学校、放デイ、療育などの食事やおやつを入れたら、1日3回以上まなびの場になります。
◯満たされる感覚を知る場
実は、空腹や満腹がわからないお子さんが少なくありません。
空腹を感じる前に時間で食事をしたり、空腹という感覚がわからず、さらにどう対処していいかわからずイライラしたり…
もう食べられない…おなかいっぱい…という経験をしたことがなかったり…
Oleaでは、「おなかすいたね」と買い物に行ったり、料理をしたり、「おなかいっぱいだね」とすっからかんになったお皿を片付けたり、お子さんに空腹や満腹の感覚に少しでも気づいてもらえるように。
おなかいっぱい=満たされた気持ち(そのように感じる方が多いのではないでしょうか)になり、安心感にもつながります。
これも…ご家庭、学校、放デイ、療育などの食事やおやつを入れたら、1日3回以上まなびの場になります。
◯身体の細かな使い方に気づいたり、知る場
食べ終わるまで安定した姿勢をとれるようにと言われることもあると思います。
どうやったらうまく座れるか、まわりが工夫することもあるでしょう。
自然と姿勢がとれるように、イスの座面ににすべり止めマットを敷いたり、高さを調節したり、ベルトを使ったり。
お尻を置けば座っているように見えるイス、よくよくお子さんを観察するとモゾモゾ、ブラブラなんだか動いていることがありませんか?
ひとたび工夫を外したら、姿勢がグニャっとなってしまったり…
Oleaでは、座卓での食事をしています。
床に座って、姿勢をつくりながら食事するたけで体幹を意識できます。
お子さんに合わせて何らかの高さ調整をしますが、だんだんとお子さんが必要だと思えば自分でクッションなどを用意したり、なくてもテーブルに自分が合わせていったりします。
(お子さんに合わせた支援も大切ですが、それをどう抜いていくのか、またお子さん自ら社会のひとものに合わせていくことも重要だと考えます。)
この座卓での食事、外食のときに効果を発揮します。(レッスンで力試しとして外食することもあります。)
自分で食べるための姿勢をつくれるようになるので、テーブル席であろうと座敷であろうとうまく食事ができるようになっています。
もう少し身体の細かな動きを見てみると、口や喉の使い方もとても重要。
よく噛まずに丸飲みしていたり、飲みきる前に次の食べ物を口に入れて少しずつ食べ物が口の中にたまっていったりするお子さんも。
嚥下という視点でも危険ですが、何より味がわからないのではないかと思います。
実際、よく噛んでしっかり飲み込んでということを意識できるようになると、食の嗜好性が変わったり、広がったりします。
これも…ご家庭、学校、放デイ、療育などの食事やおやつを入れたら、1日3回以上まなびの場になります。
◯チャレンジする場
偏食でお困りのお子さんも少なくないでしょう。
さまざまな理由はありますが、食の体験の乏しさという要因もあるようです。
好きなものを食べていればにこにこしていたり、好きなものを強く要求したりするお子さんもいると思います。
それで、満たすことができればよいのですが、それがないとき、出かけたときなどまわりの大人が困りますが、一番困っているのはお子さんでしょう。
なので、Oleaでは安心した環境の中で食事をしたり、畑での農体験をとおして食材に興味をもたせることで、「ちょっと食べてみようかな」というチャレンジの心を引き出しています。
この食のチャレンジは他の場面でのチャレンジにも生かすことができます。
これも…ご家庭、学校、放デイ、療育などの食事やおやつを入れたら、1日3回以上まなびの場になります。
Oleaでは、開業当初から『食べるということ』をレッスンの柱としてきました。
その理由はこれまでも、いろいろな形でお伝えしてきましたが、改めてまとめてみました。
Oleaは塾なの?えぇ、塾です。
生活する力、生きる力のまなび舎です。
みなさん、こんばんは。
くらしのまなび舎Oleaの竹内です。
2024年ものこり1か月となりました。
あんなことやこんなことがあったなぁとふりかえり。
今年はとりわけ早く日々が去っていった…という印象です。
ちょっと年のおさめの話題としては早いかもしれませんが、『ふりかえるということ』を考えてみたいと思います。
通室生がマイスケジュール帳を使い始めて3年目。
はじめた頃は、ページをめくって『今日』を探すのも大変だったり…枠の中に字の大きさを収めるのも大変だったり…
今では、月末または月初に、Oleaに来室する日を自分からいそいそと記入する姿も見られるように。
欄外にその月の目標(がんばりたいこと)を書いて、月が終わったら評価を書くことをしているお子さんもいます。
学校でも放デイでも療育でも、目標や評価を自分で立てるという経験がなかなかないお子さんたち。
なので、どうやって立てるのかということから、一緒に進めました。
目標を立てるのは、まずは「やりたいこと」を書くことからはじめました。
なので、『◯◯して、楽しかった』という評価というよりも感想になることも。
そこから、やりたいことを『どのように』やるのかということを目標にするようにしました。
ある月に、おこづかいを使って自分で買い物することを取り上げ、目標は『◯◯に行きたいです。ひとりでレジをします。』とのこと。
下の写真はその評価を書いたもの。
月末にそのときのことをふりかえり、レジでどんなふうにしたのかを評価として書くことができました。
これが目標?評価?と思われるかもしれませんが、イベントの前に自分の行動をイメージしてどんなふうにありたいかを考える、そしてイベントの後に、どんなふうだったかをふりかえる。
これが、目標と評価の第一歩です。
そして、時は進み…
この月の目標は、好きなアニメを無音で再生し、それにオリジナルストーリーの台詞をつけて、映像を撮るあそびがあり、『ハロウィンのおはなしをつくる』という目標に。
実際は、ぶっつけ本番でやったため、うまくストーリー展開ができなかった、という結果に。
その月の評価は、写真のように『だいほんをつくればよかった』と。
それまでは、『楽しくできた』『◯◯ができた』などの評価が多かったですが、このときははじめて『もっとこうすればよかった』ということを書いていました。
パートナーは、特にリードしていません。
これは大きな成長だなぁと感じました。
目標を立てる → どんなふうにしたか、できたこと、できないことをふりかえる。自分で評価したり、人に評価してもらったりする → 次はどうするか考える、という循環が行動の質を上げたり、その行動を支える気持ちを高めたりキープしたりすることにつながります。
月の目標を立てる、評価するということは、今はその月にあるレッスンでの1回のイベントについてやっていますが、目標を立てて、時間をおいてそのイベントが発生し、さらに時間をおいてそのことをふりかえることに意味があると考えています。
学校や放デイ、療育での日々あわただしく過ぎ去る時間の中で、どんなふうに取り組みたいかをイメージし、自分の行動を見届けたり、振り返ったりすることは、なかなか難しいかもしれません。
自分の行動をイメージしたり、あのときどうだったかなぁと思い出す、ふりかえったりする思考の使い方こそが重要です。
そういった思考の仕方がわかってくると、もっとうまくなりたいなぁということがあったり、新しいことにチャレンジしたりするときに、役立ちます。
目標や評価をするとき、パートナーはお子さんが自分の行動にフォーカスできるようにアシストします。
(どんなふうにアシストするかは…企業秘密ですw)
何かに取り組むとき、自動的にできるようになるのはすごいことではありますが、Oleaではまずは自分の行動をイメージすること、ふりかえること、そして次にどのように生かしていくのかという意識をもって行動していく力を育んでいます。