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みなさん、こんばんは。
くらしのまなび舎Oleaの竹内です。
2024年ものこり1か月となりました。
あんなことやこんなことがあったなぁとふりかえり。
今年はとりわけ早く日々が去っていった…という印象です。
ちょっと年のおさめの話題としては早いかもしれませんが、『ふりかえるということ』を考えてみたいと思います。
通室生がマイスケジュール帳を使い始めて3年目。
はじめた頃は、ページをめくって『今日』を探すのも大変だったり…枠の中に字の大きさを収めるのも大変だったり…
今では、月末または月初に、Oleaに来室する日を自分からいそいそと記入する姿も見られるように。
欄外にその月の目標(がんばりたいこと)を書いて、月が終わったら評価を書くことをしているお子さんもいます。
学校でも放デイでも療育でも、目標や評価を自分で立てるという経験がなかなかないお子さんたち。
なので、どうやって立てるのかということから、一緒に進めました。
目標を立てるのは、まずは「やりたいこと」を書くことからはじめました。
なので、『◯◯して、楽しかった』という評価というよりも感想になることも。
そこから、やりたいことを『どのように』やるのかということを目標にするようにしました。
ある月に、おこづかいを使って自分で買い物することを取り上げ、目標は『◯◯に行きたいです。ひとりでレジをします。』とのこと。
下の写真はその評価を書いたもの。
月末にそのときのことをふりかえり、レジでどんなふうにしたのかを評価として書くことができました。
これが目標?評価?と思われるかもしれませんが、イベントの前に自分の行動をイメージしてどんなふうにありたいかを考える、そしてイベントの後に、どんなふうだったかをふりかえる。
これが、目標と評価の第一歩です。
そして、時は進み…
この月の目標は、好きなアニメを無音で再生し、それにオリジナルストーリーの台詞をつけて、映像を撮るあそびがあり、『ハロウィンのおはなしをつくる』という目標に。
実際は、ぶっつけ本番でやったため、うまくストーリー展開ができなかった、という結果に。
その月の評価は、写真のように『だいほんをつくればよかった』と。
それまでは、『楽しくできた』『◯◯ができた』などの評価が多かったですが、このときははじめて『もっとこうすればよかった』ということを書いていました。
パートナーは、特にリードしていません。
これは大きな成長だなぁと感じました。
目標を立てる → どんなふうにしたか、できたこと、できないことをふりかえる。自分で評価したり、人に評価してもらったりする → 次はどうするか考える、という循環が行動の質を上げたり、その行動を支える気持ちを高めたりキープしたりすることにつながります。
月の目標を立てる、評価するということは、今はその月にあるレッスンでの1回のイベントについてやっていますが、目標を立てて、時間をおいてそのイベントが発生し、さらに時間をおいてそのことをふりかえることに意味があると考えています。
学校や放デイ、療育での日々あわただしく過ぎ去る時間の中で、どんなふうに取り組みたいかをイメージし、自分の行動を見届けたり、振り返ったりすることは、なかなか難しいかもしれません。
自分の行動をイメージしたり、あのときどうだったかなぁと思い出す、ふりかえったりする思考の使い方こそが重要です。
そういった思考の仕方がわかってくると、もっとうまくなりたいなぁということがあったり、新しいことにチャレンジしたりするときに、役立ちます。
目標や評価をするとき、パートナーはお子さんが自分の行動にフォーカスできるようにアシストします。
(どんなふうにアシストするかは…企業秘密ですw)
何かに取り組むとき、自動的にできるようになるのはすごいことではありますが、Oleaではまずは自分の行動をイメージすること、ふりかえること、そして次にどのように生かしていくのかという意識をもって行動していく力を育んでいます。