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2024-12-05 12:00:00

みなさん、こんにちは。
くらしのまなび舎Oleaの竹内です。
みなさん、今日はどんなごはんを食べましたか?

今回はOleaでも大事にしている『食べること』について書いてみたいと思います。
Oleaのレッスンでは、毎回のレッスンで必ず『食べること』を入れています。
食材の買い出し、料理、配膳、食事、片付けなどなど、何かしらにはお子さんたちは関わります。
みんなで食卓を囲むことは特に大事にしています。

『発達』という雑誌をご存じでしょうか。
最新号は『食べる』ということがテーマ。
そうそう!そうなのよ!と感じたところがあったので、咀嚼して、Oleaの食事の場面を想定しながら、食べるということについて書いてみます。

◯三項関係を育み模倣を引き出す場
三項関係とは、とてもおおざっぱですが…自分(お子さん)と他者(大人)が対象物(もの)に視線や感情などで注意を共有することを言います。
Oleaの食事でもお子さんとパートナーが食卓を囲み、同じものを食べながら共有体験をすることができます。
「これ、にんじんが入っているね!」→「そうだね」、「おいしい!」→「うん、おいしいね」といった同じものを見たり食べたり、共感します。
また、食卓を囲むことで、お互いの食べる様子をモニターすることができます。
パートナーが食べているのを見てお子さんが『そうやって食べればいいんだ!』とマネをしたり、「こうやるといいよ」とパートナーが手本を示し、お子さんがマネをするという模倣も引き出すことができます。
うまくいけば、口の中へと実感としてすぐさま自分の行動のフィードバックができます。
こういったことが、ご家庭、学校、放デイ、療育などの食事やおやつを入れたら1日3回以上まなぶことができます。

◯感覚を養う場
食事は五感を刺激すると言われますが、まさにそのとおり。
見た目、におい、音、味わい、触感、これらを組み合わさることでおいしさにつながります。
Oleaでは、味はもちろんのこと、食材の大きさや固さ、料理の温度などを工夫して、お子さんたちの感覚を刺激しています。
これも…ご家庭、学校、放デイ、療育などの食事やおやつを入れたら、1日3回以上まなびの場になります。

◯満たされる感覚を知る場
実は、空腹や満腹がわからないお子さんが少なくありません。
空腹を感じる前に時間で食事をしたり、空腹という感覚がわからず、さらにどう対処していいかわからずイライラしたり…
もう食べられない…おなかいっぱい…という経験をしたことがなかったり…
Oleaでは、「おなかすいたね」と買い物に行ったり、料理をしたり、「おなかいっぱいだね」とすっからかんになったお皿を片付けたり、お子さんに空腹や満腹の感覚に少しでも気づいてもらえるように。
おなかいっぱい=満たされた気持ち(そのように感じる方が多いのではないでしょうか)になり、安心感にもつながります。
これも…ご家庭、学校、放デイ、療育などの食事やおやつを入れたら、1日3回以上まなびの場になります。

◯身体の細かな使い方に気づいたり、知る場
食べ終わるまで安定した姿勢をとれるようにと言われることもあると思います。
どうやったらうまく座れるか、まわりが工夫することもあるでしょう。
自然と姿勢がとれるように、イスの座面ににすべり止めマットを敷いたり、高さを調節したり、ベルトを使ったり。
お尻を置けば座っているように見えるイス、よくよくお子さんを観察するとモゾモゾ、ブラブラなんだか動いていることがありませんか?
ひとたび工夫を外したら、姿勢がグニャっとなってしまったり…
Oleaでは、座卓での食事をしています。
床に座って、姿勢をつくりながら食事するたけで体幹を意識できます。
お子さんに合わせて何らかの高さ調整をしますが、だんだんとお子さんが必要だと思えば自分でクッションなどを用意したり、なくてもテーブルに自分が合わせていったりします。
(お子さんに合わせた支援も大切ですが、それをどう抜いていくのか、またお子さん自ら社会のひとものに合わせていくことも重要だと考えます。)
この座卓での食事、外食のときに効果を発揮します。(レッスンで力試しとして外食することもあります。)
自分で食べるための姿勢をつくれるようになるので、テーブル席であろうと座敷であろうとうまく食事ができるようになっています。

もう少し身体の細かな動きを見てみると、口や喉の使い方もとても重要。
よく噛まずに丸飲みしていたり、飲みきる前に次の食べ物を口に入れて少しずつ食べ物が口の中にたまっていったりするお子さんも。
嚥下という視点でも危険ですが、何より味がわからないのではないかと思います。
実際、よく噛んでしっかり飲み込んでということを意識できるようになると、食の嗜好性が変わったり、広がったりします。
これも…ご家庭、学校、放デイ、療育などの食事やおやつを入れたら、1日3回以上まなびの場になります。

◯チャレンジする場
偏食でお困りのお子さんも少なくないでしょう。
さまざまな理由はありますが、食の体験の乏しさという要因もあるようです。
好きなものを食べていればにこにこしていたり、好きなものを強く要求したりするお子さんもいると思います。
それで、満たすことができればよいのですが、それがないとき、出かけたときなどまわりの大人が困りますが、一番困っているのはお子さんでしょう。
なので、Oleaでは安心した環境の中で食事をしたり、畑での農体験をとおして食材に興味をもたせることで、「ちょっと食べてみようかな」というチャレンジの心を引き出しています。
この食のチャレンジは他の場面でのチャレンジにも生かすことができます。
これも…ご家庭、学校、放デイ、療育などの食事やおやつを入れたら、1日3回以上まなびの場になります。

Oleaでは、開業当初から『食べるということ』をレッスンの柱としてきました。
その理由はこれまでも、いろいろな形でお伝えしてきましたが、改めてまとめてみました。

Oleaは塾なの?えぇ、塾です。
生活する力、生きる力のまなび舎です。