Diary

2021-08-20 12:00:00

パートナーのつぶやき…触れていてもいいよ!

親指.jpg

みなさん、こんにちは。
くらしのまなび舎Oleaの竹内です。

写真は、リラックスタイムの一場面。
手本を見ながら自分の指を1本ずつ触っていくあそびです。
(ちなみに、わかりにくいかと思いますが…向かって右側が竹内です…)
お子さん、2〜3本ずつまとめて触っていましたが、繰り返すうちに1本ずつ触れるように!
手洗いも丁寧にできるようになってきました。
手指が上手につかえるようになると、自分でできることも増えていきます!

昨日まで『食』のお話をしてきましたが、何かヒントになることがありましたでしょうか…?
もし、よくわからないなぁ…ということがありましたら、お気軽にお問い合わせくださいね。
(話しきれなかったことをたくさんお話します!)

さて、今日はOleaがマンツーマンレッスンにこだわる理由を少しお話したいと思います。
実は、開室当時1レッスン5名を想定していました…
3名になったときに、はたと気づいたのです。
お子さんたちにつけたい力を育むためにはこの人数は適切か…ということに。
お子さんによってもつけたい力は異なりますが、ご家庭、園、学校でのお困りごとの根っこには以下のようなことがあるのではないか…
例えば…まねっこをしない(模倣)、目が合わない(共同注意)、気持ちを共有できない(情動共有)、お子さんから働きかけが少ない(コミュニケーション)といったことがあるのではないかと。
これらは、特定の大人とのやりとりの中で育まれる力で、じっくり育む必要があると思いました。
先日お話した「お子さんからの発信にレシーブする」ということにもつながっています。
これが、マンツーマンレッスンにこだわる大きな理由です。

実際に、マンツーマンレッスンを続けてきたことで、お子さんたちのは確実に成長しています。
いちばん成長として感じていることは、情動共有の機会が増え、感情のコントロールが上手になってきたことです。
家庭生活、集団生活でも大切な力ですね。

また、生活スキルの獲得に関しても、マンツーマンレッスンは効果的だと思っています。
生活環境や生活経験がそれぞれ異なるため、「せーの!」で練習できることではありません。
お子さんの生活を知り、課題を探り、レッスンで本物の体験をしながら、お子さんの生活環境にマッチした力を育みます。
(教員時代に1年かけて少しずつ育てた力を、週1~2回の数カ月のレッスンで劇的に身につけているお子さんを見ると…)

一方で、生活年齢に合わせた集団性をまなぶことも必要です。
なので、土日プログラムや宿泊プログラムでは、複数人でレッスンを行うこともあります。
いずれにしても、お子さんに合った『人の輪』を考慮し、集団を組むようにしています。
とはいえ、今は、最大2人です。今の通室生に適した『人の輪』です。
人と関わることに関しては、そのくらいじっくりと慎重に育みたい力です。

通室するお子さんとは、まずはお互いに「触れていてもいいよ!」の関係づくりを大切にしています。(ベタベタするわけではありません。)
過敏のあるお子さんもいますので、なかなか時間がかかることも…
そういう場合は、空間的なふれあいをしていきます。
同じ場所にいること、同じことをすることなどをとおして、お互いを認識できるようにします。

すると…なんだか気づくと隣に座っていたり、腕や足といった体の一部が触れていたり…なんてことがあります。
これも他者を意識することのひとつです。
安心や心地良さという心のふれあいでもあると思っています。

もちろん、生活年齢などは意識します。
でも、心理的、物理的なふれあいは必要だと思うのです。
この安心感や心地良さがお子さんの成長の礎になっています。

物理的なふれあいが憚られるご時世ですが、お子さんの世界を広げるために必要な時期があります。
やがて、ここならば…この人がいれば…安心できるという心理的なふれあいができるようになります。
お子さんの成長にとって必要なことには、向き合っていきたい…
今できることの中で、従来以上の育ちがのぞめるように…
Oleaでは人的・物的環境(いつものパートナーとマンツーマンレッスン)を工夫しながらレッスンをしています。

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2021-08-05 12:00:00

パートナーのつぶやき…お子さんからの発信にレシーブする

200822洗濯ばさみ作業の手元写真2.png

みなさん、こんにちは。
くらしのまなび舎Oleaの竹内です。

昨日は『まなび方をまなぶ』話をしました。
今日は『まなびを支える』という話をしたいと思います。

お子さんが、本物の体験から試行錯誤する場面を整える。
パートナーが大切にしていることは、「待って」と言わないこと。
マンツーマンレッスンだからできることではあるのですが。

お子さんからの視線、発声、発話、ジェスチャーなどなどの発信があったら、すぐに受け止め、反応します。
反応は言葉だけではありません。
表情、うなずき、タッピングなどなど、その時々の状況に合わせて、レシーブします。
すると、お子さんにも安心感が生まれます。

通室をはじめた頃に、環境の変化に戸惑うお子さんはいます…それは仕方のないこと。
でも、次第に3時間~9時間半(宿泊プログラムならば30時間以上!)のレッスン時間、ずっと安心して過ごせるようになってきます。
専門的な言葉で言うと、快の情動を保ち続けることができているのです。(常に笑っているわけではなく、嫌な状況はないということ)

大学院で、快の情動を育むこと、快の情動を表出すること、快の情動を保つことが大切であることをまなびました。
そのときに、同僚の教員が「不快の方がわかりやすいのではないか、不快を快にする方法を身につけた方がいいのでは?」と言っていて、うーん…と考えてしまいました。
確かに学校では、集団というものがあって、それと自分の行動がうまくマッチしないと不快な情動が生まれてしまいます。
その不快の情動の中では、まなびは生まれるか…
想像してみてください。めちゃくちゃ怒っているときに、新聞の社説を読んで理解することはできますか?
わたしはNOです。
やはり気持ちが整っているときではないと、入力は難しいのです。
それが、快の情動を保つ意味だと、今では理解しています。

とはいえ、ご家庭でお子さんからの発信にすべてレシーブするのは難しい…それはそうだと思います。
週に1回でもOleaのレッスンでパートナーのレシーブを受け続けると、お子さんの行動や心理的な落ち着き、さらにはまなびの意欲が高まっています。
ご家族のみなさまにも実感いただいています。
マンツーマンレッスンだからできること。じっくり丁寧に向き合います。


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