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みなさん、こんにちは。
くらしのまなび舎Oleaの竹内です。
どこに行くかわからない台風…
気象情報と空の様子を見ながら、さてさてどうするか…と考えながらの行動が続きますね。
みなさま、ご安全に…
さて、最近のレッスンでのお話。
今回のタイトルは算数の問題のようですが、いいえ、違います!机上の話ではなく、実際の場面の話です。
あるお子さんは、おこづかいを自分の財布で管理して、欲しいものを買ってみるということをはじめました。
紆余曲折?というか、お子さんの思考の成長や変化に合わせて、ここまでやってきたという感じです。
これまでは、レジでのやりとり(セルフレジも)を含む買い物の流れに抵抗をなくすことを第一に、単純に商品とお金(いくらかピンときていないけれど…)を交換するということを、大人と一緒に練習してきました。
買い物の一連の流れにも余裕が出てきたところで、お金の価値や使い方を覚えてほしいという願いから、おこづかいの範囲内で自分の欲しいものを買ってみることに。
これまで数回一緒にお店に出かけ、自分の欲しいものとお金を比べて、うーんうーんと考えながら買い物。
はじめは、自分のおこづかいで自分の欲しいものを買えた!という喜びでいっぱいでしたが、回を重ねるたびに変化があります。
例えば、『◯円でいくつ買えるか』ということを考えるようになりました。
まず1つ欲しいものを買って、残金を見て、さらに100円ショップで調整してみたり。
幼い頃、100円を握りしめて駄菓子屋さんに行って、どれだけたくさん買えるかとか、今日は数は少なくてもいつもと違うものを!とかいろいろ工夫して買い物をした思い出のある方は多いのではないでしょうか?
今や100円では買えるものが少なくて…という状況ですが、『◯円で何が買えるか、いくつ買えるか』という経験は、とても実践的で役立つ力ではないかと思います。
一方で、こんな変化も。
お金を払うと所持金が減ってちょっと寂しい…という気持ち(「お金が減っちゃう…」とつぶやくお子さん)から、お金を店員さんに渡すタイミングがわずかながら遅れるという…
これも思考の変化かなぁと微笑ましく思っています。
お金の価値に気づき始めた!芽生えです。
とはいえ、自分が欲しいものを買う!というモチベーションで、レジでのやりとりもさらに自信が出てきました。
社会の流れは速いので、それになるべく乗れるようにアシストしていますが、着実に自分で判断してできることが増えていきます。
自信をもって行動できていれば、店員さんをはじめまわりの人々の必要以上のアシストはなくなります。
できるが増えると、自分のタイミングでできることも増えていきます。
帰宅後は早々に買ってきたものの自慢大会があるそうです。
おこづかいを用意してくれたご家族にお礼を言うように毎回お子さんに伝えていますが、そういった感謝の気持ちももてるようにしていきたいです。
自慢するということは、満足感、達成感の裏返し。そしてこれこそ次のステップへのモチベーション。
次の機会では、お子さんがどんな作戦をたててくるか…楽しみです!