Diary

2021-09-30 12:00:00

パートナーのつぶやき…成長とは…

みなさん、こんにちは。
くらしのまなび舎Oleaの竹内です。

今日で9月が終わりますね。
夏休みが終わって約1か月。
生活リズムの安定や成長に向けた歩みは進んでいますか?

成長に向けた歩み…
お子さんにとっては、毎日が成長の機会です。
でもプレッシャーに感じることはありません。
毎日同じことをしているなぁと思っていても…実はその中身は少しずつ変わっていることが多いのです。

先日のレッスン終わり。
ご家族とのミーティングでのお話。
「毎日のことだと、大変だなぁ…とか、またか…と思ってしまうんですけど、1年前を振り返るとずいぶん変わったなぁと思う今日この頃です。」
とお話されていました。
その『変わったなぁ』ということの中身がすごいんです。
今まで、朝起きたらずっと動いているといった印象のお子さん。
この頃では、気づくとリビングで座ったりゴロンとしたりして休んでいたり、早朝にトイレに行った後しれっと二度寝したり…(以前は、家族みんなを起こして回って、そのまま1日が始まっていたようです…)
すごいことだと思いませんか?
本人が自分の体の休め方を知ったことはすごいことですが、このことをお子さんの変化として捉えていただいているご家族もすごいです。
レッスンでも、かねがね『ひとやすみ』ができるようにリラックスタイムを大切にしてきました。
お子さん本人にもご家族にもその必要性を感じてくれた。うれしいことです。

こんなふうに、お子さん本人もご家族も『大事なこと』に気づけたとき、生活に変化があったとき、それが成長のときだと考えています。

10月から不定期で「パートナーのつぶやき…」をお届けします。
次回をお楽しみに!(たぶんすぐにつぶやきます…)

Trial Lesson受付中です。
個別に行いますが、オンラインでも受け付けております。
日程が合わない場合は、Contactよりご希望の日時をお知らせください。
(いくつか候補日を挙げていただけるとうれしいです‼)

2021-09-29 12:00:00

パートナーのつぶやき…変化は乗りこなせる!

 みなさん、こんにちは。
くらしのまなび舎Oleaの竹内です。

昨日まで2日に渡って、『変化を乗りこなす』というお話をしてきました。

でも…そんなの無理でしょ…と思われる方もいらっしゃるかもしれません。
それが無理ではないのです。
現在、通室しているお子さんたちも、変化に応じることができる場面が増えてきています。
今までだったら、自分の思い(込み)でやっていることに関して、パートナーに何か言われたら…
すぐにイライラして投げ出していたことも、切り替えて、行動を自ら組み立て直せることが増えています!

ここでのポイントは、『変化に慣れる/耐える』ではなく、『変化を乗りこなす』ことです。
乗りこなすには、周囲の物理的・人的環境の把握、感情のコントロールが大切です。

例えば、料理の工程がわかってきたお子さんがいます。
お子さんが料理の途中で、『あれ?次どうするんだっけ?』という場面になったとき、お子さんはパートナーをちらりと見たり、「なんだっけ?」と尋ねたりすることがあります。
パートナーは、次の行動を言葉や具体的な動きですぐには示しません。
「なんだっけ?」とあえてとぼけてみたり、視線でヒントを伝えたり、お子さん自らが考えて行動してみることを促します。
すると、そうだった!と言わんばかりに、自信をもって行動にうつります。
これが、物理的な環境の把握を広げていくことにもつながると思っています。
また、誰と一緒にやっているのか、困ったら誰に聞こうかなどなど、人的な環境の把握も、お子さんたちのくらしを豊かにする力となります。
さらには、物理的・人的環境の把握をして、いくつかの工程を組み合わせていく経験を重ねることで、感情をコントロールしながら進行する場面が増えてきます。

このような料理場面での物理的・人的環境の把握や感情のコントロールは、日々の生活でも生きてきます。
通室生も、このような経験を継続することで、行動に変化が見られてきました。
以前ならば、何かに取り組もうとしたときに、目に入ったものをすぐに手に取り、どうしてよいかわからなくなる…そしてひとりでイライラ…ということがありました。
今では、取り組む前に、道具などの周りの環境を見まわしたり、「◯◯つくろう!」といったパートナーとの意図の共有ができてから、行動にうつるようになってきました。

ここまできたら、本人も周りも一安心。
変化が起こることを予想したり、変化があったときの対処が、できるようになります。
そうすることで、変化が急にやってきたぞ!と驚かなくても済むようになるので、感情のコントロールもできることが増えてきます。
そんなふうにして、Oleaの子どもたちは、ファジーを楽しみながら、変化を乗りこなしながら、くらす力をつけています。

2021-09-28 12:00:00

パートナーのつぶやき…変化を乗りこなす②

みなさん、こんにちは。
くらしのまなび舎Oleaの竹内です。

昨日のつづき。
『変化を乗りこなす』ことについてお話していきます。

わたしたちのくらしは、過去と同じことやときがあり、ある意味、型にはまった動作を繰り返すことで安定します。
ときに環境の変化があって、それに合わせたカスタマイズをして過ごすこともまぁまぁあると思います。

わかりやすい例としては、旅行なんかがそうですよね。
旅先でもごはんも食べるし、お風呂にも入る。
でも、いつもと違ってすごい品数の食事だったり、温泉でぽかぽかになったり。
これが楽しみなんですよね。
遠くに行かなくても、買い物に行く日行かない日、外食する日、主菜が肉の日魚の日などなど、ご家庭でも日々変化はあるのではないかと思います。

Oleaでのくらしの流れも、プログラムの順番をあえて変えてみるなどのちょっとした変化をつけることで、お子さんたち自ら、自分の知見をカスタマイズしながら、過ごせるようにし、自分のくらしを組み立てる練習をしています。

自分の知見だけでどうにもならない時にどうするか…
知見を増やすことも必要ですし、誰かを頼ることも必要ですし、知見を組み合わせることも必要です。

変化に対し、癇癪を起こしたり、黙って放置したりせず、誰かと一緒に解決してもいいので、楽しみながらまっすぐに取り組む。

Oleaのくらしの中で、子どもたちが「今日はそっちね!」なんてつぶやきながら、目の前のことやその次にやってくることを考えながら取り組んでいく…
そんな姿を育んでいけたらと思います。

2021-09-27 12:00:00

パートナーのつぶやき…変化を乗りこなす①

みなさん、こんにちは。
くらしのまなび舎Oleaの竹内です。

うちの子、変化に弱くって…
日々、変化しないように気をつけてます…
といったお話を聞くことがあります。

そのような日々の変化…乗りこなせるようになったらいいですよね?
レッスンでの様子をまじえながら、2回に渡って『変化を乗りこなす』というお話をしたいと思います。

Oleaは、生活スキルと社会性をまなぶ教室です。
食事を中心としたくらしの流れの中で、コミュニケーションやスキルを育んでいますが、衣食住のことだけをするのではなく、衣食住に関するスキルの支えとなる、ことばやかず、手指の使い方を凝縮してまなぶ時間があります。

物事や方法を始めて覚えるとき、まずは模倣、まねて覚えます。
その場合、ルーティン化、つまり一塊にした型を作って覚えることが、効率的で失敗も少ないやり方かと思います。
Oleaに通うお子さんたちも、そういう機会に触れることが多く、一回経験しただけで、その流れをルーティン化して記憶し、「次は…〇〇、次は…■■…でしょ」と、パートナーと流れをつくっていけるお子さんもいます。


そのようなお子さんが、パズルに挑戦していた時のこと…
(パズルでは、手指の操作性、見る力、思考力、集中力などを育みます)

どんなパズルに取り組んだかというと…
すべて同じ大きさの長方形のピース。
それを縦にしたり横にしたりしながら、イラストを完成させていくものです。
これがなかなか難しい…

ルーティン化が得意な先ほどのお子さんは、ジグソーパズルが得意でスッスッスッと組み立てることができます。
しかし、このパズルはなかなか難しかったようで、イライライラ…
ピースにでっこみひっこみがないので、そのお子さんにとっては手がかりが少なく感じているのでしょう。

「同じ形のピースを縦と横の向きを考えて置かなければいけない」なんて、初めての経験!?
こっちかな?あっちかな?と試行錯誤の末、コツをつかんで完成すると、「できた~」と満足気にニッコリ!

このパズルは、しっかりと絵柄を見て、切片をぴったり合わせていくことが必要です。
その中で「あれ、ピースの向きが違うけど…どうしたらいいかなぁ…」という気づきから、どうするかが問われます。
中には、絵柄を気にせず、ピースを外枠の中に収めることが目的となってしまうお子さんもいますが。
「絵を見てみよう」というと、「えっ…」と困惑顔。

これは、意図の食い違い…
お子さんのゴールは、ピースをきっちり枠に収めること。
パズルのゴールは、絵柄を合わせること。
(このお子さんがジグソーパズルが好きなのは、絵柄を完成することよりも、ピースの形を合わせる気持ちよさが達成感となっているのかな…?)

パズルのゴールに寄せるために、「ヒントだよ」と言って、1か所だけ、縦と横で組み合わせる箇所を手本として示します。
「絵柄を合わせて、外枠の中に収めることが完成形であること。」を確認して、続きにトライ。
そして「ヒントは絵柄にあり」ということを指さしや言葉かけで視線を誘導しながら、完成させました。

その後も時間をおいて、何度かチャレンジしています。
このパズルを通して、パズルにもこんなやり方があるんだ!という今までのパズルに対する自分の中での考え方を変化させたり、その変化を受け入れて見方・考え方の幅を広げていってほしいと思っています。

つづきはまた明日…

2021-09-26 12:00:00

パートナーのつぶやき…ファジーを楽しもう!②

みなさん、こんにちは。
くらしのまなび舎Oleaの竹内です。

昨日のファジーの続きです。

ファジーには、あいまいとか柔軟とかいう意味があります。
見通しをもつことは大切ですが、ファジーな部分を受け入れることができることも、くらしを営む上では大切ではないでしょうか。

おうちでも、「あっ、やっぱり予定変更…」ってありますよね?
そんなファジーに応じることができたら…いいですよね!
ご家庭によっては、朝から夜までの予定表をお子さんに提示することがあるかもしれませんが、お子さんが起床時間、食事時間、就寝時間などのおおまかな1日の流れを理解していて、その間は、大人の提案に応じたり、お子さんが提案したり、相談しながら進められたらステキではありませんか!
そのファジーな時間を、お子さんも楽しめるようになったら…すごいことです!

Oleaでは、お子さんから折衝する機会(「これやってみたい!」に極力応える)を設けているので、『次はどんなことが起きるのか』『自分はどのように関わることができるか』じっと大人の様子に耳や目を傾けます。
とはいえ、ピリピリ緊張モードだったり、何かを伺い知ろうとしたりするのではありません。
ごっこ遊びをしたり、好きなテレビ番組を見たりしている時に、なんとなくこちらの様子を気にかけているという感じです。

日常的によくあるのは、ごはんづくり、個別学習や買い物散歩などの後のリラックスタイム。
それぞれが思い思いにのんびりしはじめます。
これもファジーな時間です。

そこで、なんとなく気にしているのは、パートナーたちの会話や動き。
「そろそろごはんの準備を始めよう」「そうしよう」
すると、お子さん、にっこりパートナーたちを見ることがあります。

またあるときは、パートナーが大きめのひとりごと(これもある意味子どもたちを誘う仕掛けです)。
「◯◯の準備しよう!」
子どもたちから視線が注がれ、スッといつの間にか隣にいたりします。
すかさずパートナーから子どもたちに「一緒にやる?」と聞くと「やりたい!」とわくわく感がにじみ出ています。

これは、人への興味やくらしへの関心の賜物。
子どもたちは、本当によく見て、よく聞いて、よく理解しています。
このような、お子さん自身が気づいたり、変化したりすることは、くらしのファジーな時間でこそ、むくむく出てくるように思います。

このように私たちは、Oleaでの生活の流れをつくります。
同時に、子どもたちが興味をもって、いつでも自分からこの流れに入ってこれるようなファジーな時間もつくっています。

Oleaでは、こんなふうに子どもたちがくらしの流れにのったとき、

・気づいたらできちゃった!
・前回おもしろかったからまたやってみよう!

という気持ちと記憶になるように交渉しますが、強制はしません。
このような気持ちを引き出すことが、生活スキルの向上はもちろん、最後までやりきる力を育んでいくと考えています。

残念ながら、即効性のあるやり方ではありませんが、そのぶん時間をかけて、ゆっくりと人と関わる力や感情をコントロールする力を育みながら歩んでいきたいです。
(とはいえ、通室しているお子さんは、半年から1年でこのファジーを楽しむ様子が見られるようになっています。)

みなさんは、ファジーな時間を楽しめていますか…?
私は、のんびりしたり、物事をぼんやり考えたり…
そんなファジーな時間が大好きです!
わたしたちが想像できないほどの刺激にさらされているかもしれないお子さんたち。
短時間でもファジーな時間が楽しめるようになると、本人もご家族も少しずつ肩の力が抜けてくるかなぁと思っています。

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