Diary

2021-09-10 12:00:00

パートナーのつぶやき…手洗いからまなぶ

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みなさん、こんにちは。
くらしのまなび舎Oleaの竹内です。

Oleaでも、新型コロナウィルス感染拡大防止の向けた、手洗い、うがい、換気、分散に取り組んでいます。
『手洗い』はすっかり生活の一部になっていますね。
Oleaでは、教室外から教室内に入るときだけではなく、場面の転換ごと(特に料理中)に励行しています。
さまざまな感染症から守ってくれる『手洗い』。
お子さんたちにもしっかり身につけたい力です。
今日は『手洗い』からのまなびについてお話したいと思います。

感染予防対策の期間が長くなり、お子さんたちもずいぶん手洗いが上手になってきました。
(必然的に練習する機会が増えたと思って、たくさん練習しましょう!)
はじめのころは、指先だけ水をつけて終わり…泡をつけて流して終わり…というお子さんがいました。
手洗いは時間をかけるのが目的でなく、念入りに隅々まで洗った結果、時間がかかるものです。
手洗いマニュアルなどもありますが、お子さんの実情に合わせて、どうやったら手首から指の先まできれいに洗えるように手立てを考えます。

まずは、お子さんが普段どんな手指の使い方をしているか観察。
例えば、あるお子さんの場合…
・指先だけでものを操作していることが多い
・何かを握ったり、体を支えるときに、手のひらが浮いている などなど
手洗い場面を見てみると、手のひらを洗えていませんでした。

その後、手洗いのときに手のひらを洗う練習をして、遊びや学習、料理場面でも手のひらを意識できるように練習を重ねました。
すると、手のひらの感覚を覚えたようで、手洗いはもちろん、他の日常生活動作でも手をうまく使えることが多くなってきました。

Oleaでは、汚れたらきれいにする、衛生を保つためにきれいにすることを大切にしています。
手が汚れたから洗う、料理の前には手を洗うなど、実際の場面で必然性を感じながら行っています。
お子さんたちには、手洗いを通して、またさまざまなプログラムを通して、手にも体にもいろいろな感覚を味わってほしいと思っています。

これらの相乗効果により、手洗いのスキルや他の日常生活動作の向上を図ることができると考えています。
お子さんたちには手洗いの意味である衛生意識も合わせて理解してほしいです。


9月も体験やってます!→Trial Lesson

2021-09-09 12:00:00

パートナーのつぶやき…刺激を整える

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みなさん、こんにちは。
くらしのまなび舎Oleaの竹内です。

Oleaの教室の様子については以前「Oleaのひみつ!」シリーズでお話ししました。
(日記のカテゴリー『Oleaのひみつ!』をご覧ください。)
今日はOleaの室内について、もう少し詳しくお話したいと思います。

Oleaに見学に来ていただくと「すっきりしていますね」という感想をよくいただきます。
来客があるから…と、わざわざものを片付けているわけではなく、それはいつもの姿です。
基本的には外に出しっぱなしのものはなく、教材やおもちゃも最小限の量で、棚などにしまってあります。

なぜか…
視覚的な刺激を減らしましょう、ということはよく言われることです。
気が散らないように…ということが主な理由です。
Oleaでは、もう一歩踏み込んで、子どもたちにとっての刺激を減らすことで、余裕ができた注意を自然と自分自身や他者、物事に向けてほしいなぁと思っています。
自分自身に注意が向けば、リラックスのきっかけや内省にもつながります。
また、教材やおもちゃをつかうときは、『ながら』はしないことにしています。(組み合わせて使うことで発展するものをつかうときは別です)
Oleaにある教材やおもちゃは、人とのコミュニケーションがあると発展的になるものも多くあります。
仮にひとりであつかえるものでも、そこにコミュニケーションが生まれるように仕掛けていきます。

Oleaでは『支援』は抜くときのことを考えて(プランニングして)いれていくものと考えています。
視覚的な刺激の整理された教室で、そのとき必要なものを自分で出したりしまったりすることで、お子さん自身が刺激を整理できるようになってきます。

9月のTrial Lessonはこちらから!

2021-09-08 12:00:00

パートナーのつぶやき…リラックスタイムの効果

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みなさん、こんにちは。
くらしのまなび舎Oleaの竹内です。

言い方は伝わり方にも大きく関わりますよね。
お子さんたちにも適切な相手への向き合い方、伝え方を身につけてほしいと思っています。
シュミレーション的にまなぶ方法もあるでしょう。
Oleaでは、生活の場面で、本物の場面で、まなぶ機会をつくっています。

例えば、お子さんが何か使いたいものがある場合…
力一杯、大きな声で「〇〇、貸してくださいっ!」と言ったとします。
言葉だけでみれば「貸してください」と言っているからいいじゃない!という見方もできます。
Oleaでは、そのときのお子さんの態度も含めて伝え方だと考えています。
なので、もう少し小さな声で、優しく言うと良いことを、言葉で伝えたり、手本を示したりします。
そこで、お子さん自身が気づいて修正できるとよいのですが、難しいこともあります。
その理由としては、体に力が入りすぎていて、その力を手放せない…ということが考えられます。
その場合、たとえ、ほしいものが手に入ったとしても、うまく使えなかったり、乱暴に扱ってしまったりする可能性があります。
また、使うことができたとしても、必要以上に疲れてしまって、次のやりたいことややならければいけないことの継続が難しくなることも…
それでは、楽しくないですよね…

そこで、リラックスタイムで身についた力が効いてきます。
このリラックスタイムの一番の目的は、体の力を抜くこと。
つまり、自分の体の力が抜けていることに気づくこと、自分で意識的に力を抜くこと。
この両方ができるようになることを目標としています。

力を抜くことができれば、力を入れること、しかもその力を調整することもできるようになってきます。
そうすると、声の大きさの調整やものを扱うときの力の調整も上手になってきます。
体に力がガチガチに入っているときの視野よりも、ゆったりのんびりと力が抜けているときの方が視野も広がり、他者への意識も広がります。
そして、これらは態度やふるまいにもつながり、人とのコミュニケーションをよりよいものにもしていきます。

一方で、ここぞというときに、力を入れるのが得意でないお子さんもいます。
このような場合も適切な力の調整が難しい段階なので、リラックスタイムで部分的に意識的に体の力を入れる練習をしたりすることもあります。
いずれの場合も、自分のどこに力が入っているかな、どうしたら力が入るかなという感覚を覚えてほしいと思っています。

具体的なレッスン内容は、是非体験してみてください。

そのような経験が、意識しなくても力を入れたり抜いたりしながら生活することにつながっていきます。
さらには、快の情動のときでも不快の情動のときでも、自分の体の力をコントロールすることで、自分の感情もコントロールできるようになるきっかけにもなっていきます。

2021-09-07 12:00:00

パートナーのつぶやき…身だしなみを整える

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みなさん、こんにちは。
くらしのまなび舎Oleaの竹内です。

身だしなみ…大切とは言われますが、お子さん、どのくらい自分で整えていますか?

例えば、こんな状況…
・シャツの裾を出しているのか、しまっているのか…
・ズボンの裾の上から靴下履いちゃった…
・襟が内側に入っちゃった…
・寝癖ぴょーん…
・目や口のまわり、何かついてる…
・爪が汚れている…伸びている…  などなど

教員時代にも、登校後に子どもたちと鏡を見ながら確認したものです。
これらの状況を把握して、改善するにはいくつもの力が必要です。
把握するには、直接または鏡で見る、違和感を感じとるなどの力が必要です。
改善するには、改善後の自分をイメージして体を動かしたり、道具を使いこなす力が必要です。
身だしなみは、人に与える印象も大きいです。
朝「いってきます」の前に…日中トイレに行ったときに…など、自分で意識して整えることができるようになるといいですよね。
冒頭の写真のお子さんもドライヤーに慣れてきたことをご家族に伝えたところ「お風呂の後に髪を整えておけば、朝かわいいのに!」とお子さんに声をかけていたのが印象的です。

Oleaでは、身だしなみに関してもその都度意識できるように言葉かけをし、本人と一緒に鏡を見たり、実際に直したりする場面をつくっています。
とはいえ、鏡を見たり違和感を感じとったりして状況を把握したり、その状況を改善したりすることは、すぐにできるようにはなりません。
なので、リラックスタイム、運動、あそびの場面で、視線の使い方やボディイメージが高まるような取り組みをしています。

また、改善に必要な道具を安全につかう練習もします。
冒頭の写真のお子さんがドライヤーとブラシをつかえるようになった過程をお話すると…

はじめのころはドライヤーからの温風や音に表情も固くなりがちでした…
「ここからは大丈夫?」など聞きながら、遠目から風を送ってみたり、冷風も使ってみたり…
タオルドライした髪の毛がだんだん乾く様子や、大好きな人形のように髪の毛がサラサラになっていく様子などを鏡や触感で感じる機会をつくったり…
次第に、温風や音にも慣れ、自分でドライヤーを持って乾かした方が速いことがわかると、自分でできるように!
合わせて、プラグの扱い方やドライヤーのコードの整理の仕方なども練習しました。
今では、準備から片付けまで安全に自分でできるようになりました。

ドライヤーを髪の毛全体にかけられるようになると、鏡を見ながら感覚もたよりにしてブラシで髪の毛全体をとかすことができるようになってきました。
ブラシが頭皮に当たる感覚が気になっていたようで、はじめのころは表面をなでるように動かしていましたが、最近では表面だけでなくとかしています。

今のところ、本人的には、ドライヤーもブラシも、乾いたのでOK!全体にかけられたのでOK!という様子です。これからはお子さん自身が「こんなふうに整えたいな」「こうするとおさまりがいいな」が終着点になるようになるといいなぁと思っています。ここまできてはじめて、自分で身だしなみを整える意識が育ったことになるかなぁと考えています。
そこに至るまでは、ひとつひとつの身だしなみをお子さんと一緒に整え、終着点をイメージできるように促し、お子さん自身が整えることができることを少しずつ増やしていく必要があります。(前提として、お子さんが大人のガイドを受け入れることができるようになることも大切です。)
2021-09-06 12:00:00

パートナーのつぶやき…時の流れをつくる

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みなさん、こんにちは。
くらしのまなび舎Oleaの竹内です。

サルスベリ。なんだか好きなんです。
こんもり咲いているの姿に思わずカメラを向けてしまいました。
毎年、花が咲くのを楽しみにしています。
夏の暑~い日にも、目にも鮮やかな色や目に優しい淡い色までポコポコ咲く花が愛おしいです。
まだまだ元気に咲いています!まだまだ楽しめそうですね!

毎回のレッスンの様子を、10本程度の映像と1000文字程度のレポートでご家族にお知らせしています。
最近、1年以上通室しているお子さんのレポートを書きながら、ふと…
あれ?表現が難しい…どうして…?
文章にすることは、わりと好きなというか得意な方なのですが…
そこで、お子さんの過去の映像やレポートを読み返すと…
『できる』の質が変わってきたような…
受動の『できる』から、能動の『できる』へ。

例えば、サラダをつくる場面。
以前は、「冷蔵庫からトマトときゅうりを出してね」「野菜を洗おう」「きゅうりを切ろうか」「マヨネーズだして」などなど行動のきっかけとなる言葉かけをパートナーがその都度行い、それにお子さんが応じていました。
最近は、「サラダをつくろう」とパートナーが伝えると、お子さんが材料を出して、洗って、切って、味付けをしています。

どちらも「きゅうりを切った」という事実はあります。
パートナーの言葉かけをきっかけに切ったのか、料理の流れを意識して切ったのか、意味合いは全然違いますよね?
このように、料理場面だけでなく、自分で流れをつくりながら自分の『できる』を組み合わせて生活を進めることができる場面が増えてきています。
すごいことだと思いませんか?自分で時の流れをつくるのです。

わたしたちは当たり前のように、時の流れをつくったり、時の流れに身をまかせたりしています。
Oleaに通室するお子さんにも時の流れに飲まれるだけではなく、自分でも時の流れをつくれるようになってほしいと思っています。
そのようにするには、やはり自分自身で自在に使いこなすことができる『くらす力』生活スキルを身につけることが重要です。
Oleaでは、焦らず、ゆっくり、着実に、お子さんの『くらす力』を育みます。

先日、通室生のご家族から写真が送られてきました。
9月の予定を自分でカレンダーに書き込んでいたとのこと。
自分で時の流れをつくりはじめた証拠ですね!

Trial Lesson(無料)受付中です。
個別に行いますが、オンラインでも受け付けております。
日程が合わない場合は、Contactよりご希望の日時をお知らせください。
(いくつか候補日を挙げていただけるとうれしいです‼)

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