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2024-08-17 12:00:00

みなさん、こんにちは。
くらしのまなび舎Oleaの竹内です。
夏休みも後半戦。暑い毎日、いかがお過ごしでしょうか。

Oleaのお子さんたちも元気に過ごしています。
例年は夏休み期間は通常レッスンでしたが、今年は8月もOlea Campを実施しました。
そこで、成長の裏返しでもあるのですが、道徳的なこと、善悪の判断、社会的な行動などというところにもしっかりとターゲットを絞ってまなびを深めていかねば…と感じることがありました。
これまでは、お子さんたちの興味を広げていくということに重きを置いてきました。
最近では世界が広がり、自分とモノというところでの広がりだけではなく、モノとはいえ自分だけで完結するものではなく誰かにも影響するモノにも興味が広がっています。
これはうれしい変化でもありますが、一方で社会生活においては誰かが困る、誰かが不快に思うことにつながることになりかねないことも…
例えば、エアコンのリモコンに興味のあるお子さんたちがいます。
あるお子さんは、いろんなボタンを押したい、あるお子さんは、運転を停止したいという願望…
好きにさせればいいのに…というご意見もあるかと思いますが、気づいたら暖房が入っていたり、エアコンが切られていたり…
イタズラ好きだなぁ~と笑えないほど暑い今日この頃…他のお子さんの体調にも影響します。もちろん本人たちにも…
その都度、やめるように注意をして、元に戻すことをお子さんと一緒にするのですが、なかなか伝わらない…
むしろ、注意の回数が増えるたびにこの行動を強化しているかのような気までしてきました。
興味のあることやモノに積極的に関わることは、これまではどの場面においても、どちらかというと『よいこと』としてお子さんたちはほめられてきたことかと思います。
それはおそらくお子さんとモノで完結するものが多かったのではないでしょうか。
そのときにも、好き勝手にいじるのではなく、使い方や楽しみ方・便利さなどにも触れておくと、本質的な理解につながると考えています。
今回の例でいえば、リモコンはエアコンを運転するもので涼しくなる(冬場は暖かくなる)道具という理解が進めば、リモコンはおもちゃではなく道具になるでしょう。
とはいえ、すでに興味が先行し、おもちゃ化しているモノもあるかもしれません。
そういうときは、道徳的なこと、善悪の判断、社会的な行動といった側面を教えていく必要があります。
ここでカギになるのは、やはり初期社会性の発達。
みんな涼しくて気持ちいいね!(意図の共有・情動共有)、相手の立場になったら?(役割理解)などなど。
いつからまなんでも遅くはありませんが、早ければ早いほど、思考の習慣化ができてきます。

先日、ファミレスでのできごと。
3歳?のお子さんが、テーブルの下をくぐってあそんでいました。
しばらくして…
お父様「テーブルをくぐるのはやめな。みんなびっくりするよ。」
お子さん「なんで?」
お父様「変な行動だと思われるよ。」
お子さん「そうなんだ」
お父様「手が汚いから洗ってこよう」
と、お父様が淡々とお子さんに伝えて、手を洗いに行ってきました。
その後、お子さんはテーブルをくぐることをやめていました。
3歳のお子さんにお父様が話したことが全部伝わったとは思えませんが、いけないことはいけないということを淡々と真剣にお父様がお子さんに伝えようとした気持ちが伝わったのだと思いました。
わからないだろう…をそのままにせずに、伝えたいことをお子さんに向き合い伝え続けることがとても重要だと改めて気づかされたエピソードでした。

長々と書いてしまいました。お読みいただきありがとうございます。
最近、たくさんの方にホームページをご覧になっていただいているようです。
是非、機会がありましたら、お会いしてお話できたらと思いますので、お問い合わせくださいね!

2024-08-02 12:00:00

こんにちは。くらしのまなび舎Oleaの竹内です。
言わずもがな…毎日暑いですね…
夏休みは、ご家庭で過ごす時間も増えますね。
その中で『えっ?』『何?』『どうして?』、そして『困った…』と思うこと、ありませんか?

そこで、今日は『困った…』を変えていく、ひとつヒントになるかなぁとお話したいと思います。
『知る』が増えると『困る』は減っていくということ。
お子さんの様子を見ていて『困った…』と思う言動は、お子さんにとっては知らないことだったり不安だったりということがあります。
ならば、『知る』を増やして、不安を減らせばいいという話になります。
では、どうやって…?
そもそも『知る』を増やすことはひとりではできません。
安心できる誰かにリードされ、新しいことに触れてみることで世界が『知る』が広がっていきます。
誰かと一緒に『知る』の過程を経験することが、不安を減らすことにもつながります。
ご家族はもちろんのこと、外部にも『この人なら大丈夫!』という人がつくれると心強いでしょう。
(Oleaはその『この人』になれるよう、お互いにとって心地よいやりとりを土台として育てていきたいと思っています。)
『知る』の量は経験の量とも言えます。
『困った…』の場面をやり過ごすのもひとつの方法かもしれませんが、やり過ごしたものはその先にまたやってきます。
どうやったら『困った…』を変えていけるか、具体的に経験の中でお子さんに実感をもって知って覚えてほしいと思っています。
少し抽象的なお話でわかりにくいかもしれませんが、具体的なことをお知りになりたい場合は、Oleaまでご連絡ください。

夏休みというと『夏の決心』という曲を思い出します。

♪やりたいことが 目の前にありすぎて
♪一秒一秒が命がけ
♪まばたきもできない場所

目の前のことに夢中でキラキラと、太陽のもとで大汗かいて一生懸命!みたいな情景が浮かびます。
暑さもそれへの警戒も数十年前とは変わっていますが、何かひとつこの夏休み、夢中になれることがみつかるといいですね!
Oleaでも、そのお手伝いをしています。

2024-07-01 12:00:00

こんにちは。
くらしのまなび舎Oleaの竹内です。

ようやく梅雨らしい天気。
今朝は多摩川を自転車で渡ったら、土手にポツンと1株のアジサイ。
1株なのに色とりどりの花が咲いていて、雨でしっとり濡れたアジサイは色鮮やかでとてもきれいでした。

個人的にはしとしと降る雨は、けっこう好きです。
雨に関するオノマトペ。
感じ方は人それぞれな部分もありますが、自分が感じたオノマトペと相手が感じたオノマトペが合うとなんだかうれしい気持ちにもなります。
お子さんがOleaにやってきて「雨が降ってた…」と、面倒くさそうに傘をたたんでいるところ、パートナーが「どのくらい降ってた?」と聞くと「もうポツポツだよ」とのこと。
パートナーが外を見て、それまでザーザー降っていたのにだいぶ雨がおさまっている様子を見て「本当だ、ポツポツだね、ザーザー降りではなくて、よかったね!」とのやりとり。
これも共感体験のひとつ。

共感体験といえば思い出す『おもひでぽろぽろ』という映画での1シーン。これも天気の話。
広田くんがタエ子に「あ、雨の日と、くもりの日と晴れと、ど、どれが一番好き?」と聞く場面があります。
タエ子はもじもじしながら「くも…くもり」とこたえます。
すると、広田くんの頭の中でキャッチャーミットにボールがスパンとおさまる映像が流れます。
そして「あ、同じだ!」と。

誰かと「あ、同じだ!」と思える経験は、ぐっと人との距離を縮めます。
ことだけではなく、気持ちも同じになれば、なによりうれしい体験となります。
さてさて、みなさんは雨の日とくもりの日と晴れと、どれが一番好きですか?

2024-06-14 12:00:00

こんにちは。
くらしのまなび舎Oleaの五味です。
前回少しお話しした『なぜOlea農園なのか』ということについてお話ししたいと思います。

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↑6月のはじめに収穫したブロッコリー
(この時期ははじめて。お子さん「畑のブロッコリー?」と不思議そう。でも、もりもり食べていましたw)


Oleaをスタートするにあたり、やってみたかったこと。
それは農の要素を活用すること。ここでいう農とは農作物のこと。
自分自身が農があるライフスタイルになじみがあるので、農作物をつくったり、できあがった野菜類を食べてみたり、次は何をつくろうか、また同じものをつくろうかと相談して、次のシーズンに新たな農作物をつくって、食べて...そういったことをOleaのレッスンでやってみたいと考えておりました。
最近では農福連携などという取り組みもあり、ゆっくりと着実に育っていく人たちによる生産活動に、農の要素はとても親和性があるというふうに言われております。
その理由として、農作物の生長がゆっくりと着実に育っていく人たちの思考や行動にマッチしている、成果が収穫物として目に見えて、おなかに入っていくという点で、わかりやすいことが挙げられています。
私はそれに加え、Oleaにとって、次のことも農の要素を取り入れる重要な意味があると考えています。


①Oleaに集うお子さんの好き嫌いは食わず嫌いにあり
特にスーパーに並ぶ野菜類は流通の都合上、とれたてのものと比較するとどうしても風味が落ちるので、野菜類の悪いところ...苦みとかえぐみとか歯ごたえのない食感などが出がち。
ならば、とれたての野菜類を食する経験をすることで食わず嫌いをなくしてもらい、好き嫌いを改善するとともに、好き嫌いから派生する食に対する苦手イメージも払拭させてしまおうということです。

②労働をするということ、貢献をするということへの実感
Oleaに集うご家庭では、Oleaの異名を「とれたて野菜を持って帰ってくる塾」というふうに呼んでくださっているそうです(笑)
最初にこのことを聞いたとき、腹を抱えて笑ってしまいましたが、まんざらでもないなぁと思っています。
お子さんたちが農園で農作物のお世話をすることで、めでたく収穫を迎え、おなかいっぱい食することで労働の意味を感じたり、ご家庭にもって帰って、ご家族に感謝されることで、他者に貢献するということを感じたり(いわば初任給で両親にレストランでの食事や旅行をプレゼントするようなもの)...
そんなことを積み重ねることで、学校卒業後のエージェンシーを知らず知らずのうちに身につけてもらえたらと思っています。

あるお子さんの言葉を借りれば、「畑はおいしい!」と、それまで好きだった野菜はそれ以上に、苦手だった野菜も食べられるようになっています。
四季や旬もなんとなく感じているようにも思います。
だんだん暑くなってきたから、今度とれるのはトマトかな?とわくわくしたり。
「去年、ブロッコリーが雪で寒そうだったよね~」と降る雪を眺めたり。
とれたての玉ねぎの根切りが手慣れてきたり。
野菜を育てて収穫して食べる経験は、お子さんたちの気持ちをゆさぶり、見える・感じる・触れる世界を広げているようです。

2024-06-11 12:00:00

みなさん、こんにちは。
くらしのまなび舎Oleaの五味・竹内です。

梅雨入り坊やがまだやってこないので、そのすきにOlea農園では収穫作業をお子さんとしました。

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まずは、じゃがいも!
ノーザンルビー、キタムラサキ、ポロシリ、いろとりどりの立派なじゃがいもがとれました。
じゃがいもと言えば…とお子さんたちのイメージにあるじゃがいもとはちがう見た目のじゃがいもも。
以前ならば、見た目だけで「いらない…」と言っていたお子さんも、『じゃがいも』と聞いてチャレンジ。
「おいしい」と安心と納得の表情で食べています。

続いて、キャベツ!

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たけのこ型のキャベツができました。
まわりの葉っぱは、ハラぺこな虫たちにもお裾分けすることになっていますが、中はギュッとつまったおいしいキャベツに。

そして、いろとりどりの花々。

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マロウ、ボリジ、カモミール。
乾燥させてハーブティーにします。
1度の収穫で300以上の花々。
キレイに洗って、キレイに並べて、乾燥させます。

Olea農園の近況をお伝えしましたが、そもそもなぜOlea農園なのか…
これはまた次回お話しすることにします。

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